F1は2027年と2028年に、ポルトガルGPを復活させることを発表した。舞台となるのはアルガルヴェ・サーキット(通称ポルティマオ)である。
2020年と2021年のコロナ禍で、開催が難しかったフライアウェイ戦の代替開催としてグランプリを開催したアルガルヴェ。ここに久々にF1が帰ってくることになった。
2021年の開催では、当時メルセデスのドライバーだったルイス・ハミルトンが、通算92勝目を挙げた。この勝利は、それまでミハエル・シューマッハーが持っていた歴代最多勝記録を更新する記念すべき1勝であった。なおハミルトンは2020年のポルトガルGPも制しており、現役ドライバーの中では唯一ポルトガルで勝ったドライバーということになる。
ポルトガルGP復活に際し、F1のステファノ・ドメニカリCEOは次のようにコメントを寄せた。
「ポルティマオがF1カレンダーに復帰し、このスポーツがポルトガルの素晴らしいファン層の情熱を燃え上がらせ続けることを、大変嬉しく思う」
「このサーキットは、最初のコーナーからチェッカーフラッグまで、コース上で興奮を巻き起こし、そのエネルギーがファンを観客席から立ち上がらせる」
「F1開催への関心と需要は、これまでで最も高まっている。ポルトガルでのF1復活は、かつてないほど素晴らしいモノになった」
「F1をポルトガルに復活させるにあたり、ご支援いただいた皆さんに感謝申し上げる」
ポルトガルの経済・地域統合大臣であるマヌエル・カストロ・アルメイダも、次のようにコメントを寄せた。
「ポルトガルがF1の舞台に返り咲いた。F1ポルトガルGPは、経済活動に直接的な影響を与え、観光から貿易、サービス業から中小企業まで、経済チェーン全体にわたる機会を創出し、ポルトガルを競争力と信頼性に優れた観光地としてアピールする」
「アルガルヴェでのグランプリ開催は、我々の地域開発戦略を強化し、地域の価値を高め、地域経済に機会を創出する。このイベントは、我が国の威信を高めるだけではなく、世界中でポルトガルのイメージを高めるモノとなるだろう」
なお2026年限りでオランダGPの開催が終了することになっている。このポルトガルGPは、その空いたスロットを埋める1戦ということになるだろう。

