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【DRAGONGATE】菊田がKOG覇者・ヴァレッタとの頂上決戦制してドリームゲートV3 シエロが“腹話術”で挑戦名乗り

【DRAGONGATE】菊田がKOG覇者・ヴァレッタとの頂上決戦制してドリームゲートV3 シエロが“腹話術”で挑戦名乗り

『FANTASTIC GATE 2025』後楽園ホール(2025年12月16日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○菊田円vsギアニー・ヴァレッタ×

 菊田がKING OF GATE覇者・ヴァレッタとの頂上決戦を制して、ドリームゲート王座V3。試合後、PSYPATRAのエル・シエロがシュン・スカイウォーカーによる“腹話術"で挑戦に名乗りを上げた。

 ヴァレッタはシングルトーナメント・KING OF GATEを初制覇。12年ぶり2人目の外国人覇者となると、ドリームゲート王座獲りを表明した。王者・菊田も「お前を待っていたぞ」と歓迎し、2025年最後の後楽園大会でタイトルマッチが行われることになった。

 ヴァレッタがドリームゲート王座に挑戦するのは、昨年5月のルイス・マンテ戦以来2度目で、勝てば初戴冠。史上4人目の外国人王者を狙って、元Z-Bratsの同門である菊田の牙城に挑んだ。

 ゴングを待たずに肉弾戦で幕開け。激しい場外乱闘から自分のペースに持ち込んだヴァレッタが序盤戦をリードするが、菊田もあえて同じく場外戦を仕掛けて反撃する。各種ヒップアタックをクリーンヒットさせたものの、ヴァレッタは真っ向勝負を継続。ラリアットやフライングボディアタックの相打ちを繰り返して試合をイーブンに戻した。

 2人はエプロンでもエルボー合戦を展開すると、ヴァレッタは額に噛みついて暴走。エプロンでアイアンクロースラムを強行した。さらに、場外に転げ落ちた菊田めがけて、エプロンから決死のキングコングニードロップを投下する。大ダメージを負った菊田はリングアウト寸前で滑り込んだものの、ここがチャンスと、ヴァレッタは猛攻。荒々しく雪崩式ブレーンバスターでぶん投げると、菊田は大の字に。

 ヴァレッタは王者を強引に立たせてショートレンジラリアットを連発。粘る菊田はスキを突いて押さえ込み、逆転勝利を狙うが、超獣はヒップアタックをキャッチすると強引に投げ捨てる。さらに、アイアンクロースラムからキングコングニードロップを落としたものの、菊田はギリギリでキックアウトした。ならばとヴァレッタはコーナー2段目からキングコングニードロップへ。

 これを自爆させた菊田は、起死回生のヒップアタックを前後から3連打。一気に勝機をたぐり寄せた。続くラリアットは相打ちが続き、ヴァレッタが押し返したものの、菊田はすぐさまローリングラリアットをズバリ。ヴァレッタがアイアンクロースラムを仕掛けてきても、豪快なヒップアタック2連発、ラリアットから再びローリングラリアットを振り抜いて、超獣を沈めた。

 菊田がヴァレッタを返り討ちにして、ドリームゲート王座V3に成功した。リングで大の字になりながらもマイクを持った菊田は「2025年ラストの後楽園ホール大会、敗北者ギアニー・ヴァレッタ…さっさとマルタに帰れ」とヴァレッタに通告。さらに、「2025年始まって、俺は一度たりともDRAGONGATEの試合、欠場なんてしてねえぞ。このリングの中心に1年居続けたぞ。誰か文句あるのか? 俺は『力がすべて』と言い続けて、2025年後楽園ホール、最後にリングに立っているのは誰だ?」と観客に問いかけた。

 客席からは「菊田!」と支持する歓声が飛んだものの、菊田は「うるせえ、黙れ」とバッサリ。「ギアニーもダメ。横須賀ススムもダメ。Ben-Kもダメ。DRAGONGATE大丈夫か、これ。俺がこのままガチで完全制圧するぞ。他にいるのか? 誰がいるんだ? お前らは誰が見たいんだ? 言ってみろ!」と再び観客に投げかけた。

 様々な声が飛ぶが、そこに現れたのは、10・8後楽園大会で突如としてPSYPATRAの新メンバーとして登場し、日に日に存在感を増している正体不明のマスクマン・シエロだった。今だかつて言葉を発したことのないシエロがマイクを持つと、場内はざわめく。

 「菊田円、お前の瞳にエル・シエロは映ってないのか? お前の目には空の光が見えないのか? ハハハ。何も見えてない。この世界の何もわかってない。お前は菊田円、お前は何にも見えてないんだ」。聞き覚えのある声が場内に響くと、我蛇髑髏のISHINが即座に「待て待て待て。誰がどう見ても、喋っているのは、シュン・スカイウォーカーお前じゃねえか」とツッコむ。リングサイドにいたPSYPATRAのシュンがシエロの動きに合わせて、腹話術のようにマイクアピールをしていたのだ。

 シュンはリングサイドの観客のヒザに座り込み、「俺じゃない。エル・シエロの話を黙って聞け。菊田円、ISHIN。お前は何もわかってない。何にも見えてないんだよ。この世界の何も見えてないんだよ」とマイクアピールを続ける。

 「おめえに用はねえんだよ」と言い返したISHINは、「俺が用があるのはエル・シエロだよ」とシエロに視線を向ける。「10月の後楽園でお前が姿を現して、淡々と試合をしているけど、正体も明かさない。何も言葉を発さない。お前はこのリングでの目的はなんだ? こうやってきたってことは、うちの我蛇髑髏のリーダー、菊田円の持つドリームゲートに挑戦してえのか?」とシエロに迫ると、「喋れねえよな。お前みたいな自分の意思表示も出来ない三下レスラーがこのベルトに挑戦できるほど甘くねえんだよ」と斬り捨てた。

 さらに、「おい、シエロ。この俺、ISHIN様から大事な大事なアドバイスを教えてやるよ。DRAGONGATEで成功する秘訣…それはな、マイクの達者なことだ。俺は地方でもどこでもぺちゃくちゃぺちゃくちゃ喋った結果、このリングのトップ中のトップに君臨している」と豪語した。

 エプロンに立ったシュンも引かず、「お前が何をしたいのか知らないけどな、お前たちがなんだかんだ言ってくるなら、俺たちは決してスカすことをしないよ。絶対にお前たちをスカさない。しっかりお前たちの相手をしてやる」と対抗姿勢を強める。「そのうえでな、お前がその失礼な口をシエロに利いたこと、この世界にシエロの言葉を天空から舞い下ろさせたお前の責任、キッチリ取ってもらうからな」と宣戦布告。さらに、シュンは「最後からエル・シエロから一言」と振るが、やはりシエロは喋らず、シュンがまたも腹話術の形で「アディオス」と言い放った。

 盤石の体制を築きつつある王者・菊田の前に現れた正体不明のシエロ、そしてそんなシエロを目の敵にするISHIN。来年に向けて、我蛇髑髏とPSYPATRAの抗争激化を予感させながら、2025年最後の後楽園大会は終了となった。

【菊田の話】「2025年、このDRAGONGATEのリングの中心に居続けたのは誰だ? 2025年、最後の後楽園ホールに立ち続けたのはこの俺、菊田円だ。2025年はDRAGONGATEすべてが俺のものだった。2026年も変わらずだ。この俺たちがやることは何も変わらない。2026年、DRAGONGATEのすべてが俺たち我蛇髑髏のものだ」

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