頭のブレを完璧に防げる!
“ボールの下の芝”を射抜く目線でストローク

インパクトで顔が早くカップを向いて頭が上がる。頭が上がらなくてもインパクトのときに目線が構えたときの向きからズレている人は、9割はいるといっても過言ではありません。ヘッドの動きやボールの行方に気を奪われてしまうのが原因ですが、これもイメージのもち方で防げます。
構えるときはボールを直視しますが、ボールではなくその下の芝を見るイメージにしてみましょう。ストローク中もボールの下の芝を見たまま打つと、ボールの下の芝が残像となってぼんやりと黒っぽい円が見えるはずです。私はこれを「ブラックポイント」と呼んでいて、多くのアマチュアに教えています。この効果は絶大で、目線を釘付けにできる。頭や顔が上がるクセも簡単に直ります。

アドレスやストローク中はボールを直視しない。ボールの下の芝を見続けるイメージをもつと視線を釘付けにできる(画像右)
ボールの下の芝を見て打つとボールの残像として黒っぽい円が見える。頭が動いたり目線が泳ぐ人はこれが見えない(画像左)

ボールの下の芝を見るのは、ボールの場所を「視線で射抜く」イメージ。打点がズレてしまう大きな原因となる頭や視線のブレ(×)を防げるので、芯に当たりやすくなる(〇)
ヘッドは見なくてOK!
“シャフトを平行に動かす”イメージで軌道が安定!
パットで一番悩みがちなのはヘッドの動きですよね。真っすぐ動かそう、フェースがズレないように動かそうと考えると、頭が混乱して動きも乱れやすくなってしまいます。ヘッドのことは頭から切り離してかまいません。

イメージするのはシャフト。構えたときのシャフトプレーンに沿って振ることを意識して、シャフトをラインと平行に動かしてください。すると、ヘッドは自然にゆるやかなイントゥ・イン軌道を描きます。
私なりの表現でいえば「軽いフック回転をかけるイメージ」ですが、ヘッドの動きを考えなくてもフェースの開閉がわずかに行われるので、狙った方向に打ち出して転がりもいいパットが打てます。

シャフトをラインと平行に動かすイメージは、ラインと平行に向けたスティックをシャフトに当てて、シャフトが離れないように振るとわかりやすい

シャフトは斜めに傾いて、ヘッドはストローク中に上昇するため、ラインと平行にセットしたスティックに当てたまま振ると、パターは真っすぐではなくイントゥ・インの軌道を描く。フェースはナチュラルに開閉する。これが正しいストロークだ

ヘッドを真っすぐ動かしているようで、じつはアウトトゥ・アウトの軌道になっている人が多い。シャフトがスティックから離れてしまうこの「悪しき真っすぐ」は、インパクトでフェースが開いてしまうので、ボールを右に押し出すミスが出る
