
TVアニメ「薬屋のひとりごと」の第2期Blu-ray発売記念イベントが12月14日に東京・池袋で開催され、主人公・猫猫役の悠木碧、壬氏役の大塚剛央が登壇。Blu-ray4巻購入者特典の抽選を勝ち抜いたファン200名とともに第1期と第2期を振り返りながら、たっぷり60分のぶっちゃけトークを繰り広げた。
■大塚剛央、「来年も、ずーっと薬屋ですね!」と壬氏スマイル
後宮を舞台に、「毒見役」の少女が、さまざまな難事件を解決する謎解きエンターテインメント「薬屋のひとりごと」。2025年1月放送のTVアニメ第2期は、海外を含めた各種配信サービスにて第1期とともに上位にランクインし、第3期の制作と劇場版の公開も発表されている。
登場後の挨拶の際、観客の声に紛れて互いに「猫猫~!」「壬氏~!」とコールを送りあっていた悠木と大塚。「壬氏様〜!」という男性のコールが響くと、「あ、“様”なんだ!」「確かにそっか!」と納得の笑顔で交流を楽しんだ。
悠木はこの作品について「本当にとんでもない反響で! 原作も面白いし、アニメも丁寧に作られているし、きっと多くの方々には届くだろうとは思っていたけれど、アニメから知って好きになったと言ってくれる方もいて、本当にうれしいです」と感激の表情。
勢い余って「こんなこと言うのもアレですけど、アニメってだいたい1期が一番盛り上がって2期はちょっと盛り下がることが多いのに、この作品は2期がより盛り上がったよね!」と率直に語る茶目っ気を発揮。「我々製作陣も応えようと気合が入りましたし、みんなの応援のおかげです」と明かした。
一方、「親戚や友達から壬氏のスタンプを送られたり、イベントなどでスタッフさんに会うたびに『すごい記録が出た』と聞いたり」で人気を実感しているという大塚。劇場版について「いかがですか」と問われ「いや、そうですね。僕たちもまだ具体的な内容は分かっていないところがね、あるんですけど」とぶっちゃけると、悠木も即「まじでそう」と相槌。
しかし大塚は「でも事実として、2026年10月から3期(の第1クール)があって、12月には劇場版、そして27年4月から3期の続き(第2クール)が見られるってことですもんね。ずーっと『薬屋』ですね! うれしいことですよね、本当に」と笑顔で語っていた。
■悠木碧、猫猫並みにオタクモノローグが止まらない!?
悠木も「TVシリーズは、原作を、アニメの最大限で表現しようとこだわって作られてきたけど、劇場版は(原作の日向夏先生が)アニメのためにお話を作った完全新作。どんなふうになるのか楽しみ」とコメント。公開済みの劇場版告知映像にもミステリーのヒントが散りばめられているということで、「だからもう謎解きは始まっていると言っても過言では…」と語り始め、平熱ながら少しずつ早口に。
「ティザービジュアルは、第3期&劇場版告知用ということですけど、実は主に劇場版に向けて描かれているらしいですよ? この、猫猫の前で揺らめく炎…それがどういう意味なのか、ということも含めてこれめちゃめちゃかっこいいよね…? 何かさぁ、自分もちょっと絵を描くから分かるんだけど、顔だけでインパクト作るのってめっちゃ難しいからすげえなって思って…! 彼女の意志の強さも伝わるし、何かが起こる予感もちゃんと伝わってくる。ただ、それ(事件が起こること)くらいは我々も分かっている! …まぁとんでもないミステリーが待っているはずでございます」とまくし立て、「(超早口で)劇場版作るの、めっちゃお金掛かるから(=それだけのものには絶対になる)、そう」と会場を和ませた。
続いて、第1期、第2期から2人が選んだ「ベスト〇〇シーン」を発表するコーナーへ。最初のお題【ベスト猫猫】で大塚が選んだのは、第4話「恫喝」より、梨花妃の侍女を猫猫が諫めるシーン。大塚は、「最初にインパクトがあったシーン。作画も独特な感じで、猫猫の正義感が初めて見えてスカッとするかっこいいシーンでした」とコメント。
悠木も「それまで独り言が多かった猫猫ですが、魂の炎が灯っていないわけではなく、踏んだ地雷はしっかり回収していくタイプだというのがよく出たシーン。ここの演出次第で今後のストーリーの描かれ方も変わってくると思ったので、キャラクターメイキング的にも重要でした。決して刀を抜かないわけじゃないという」とコメント。「作画の皆さんもキラキラ派手にというより、なるべく嘘なく、人間劇や所作、表情を重視して描いてらっしゃるらしく、それが顕れていますよね。当時結構反響があったことを思い出しました」と続けた。
そんな悠木の【ベスト猫猫】は、第45話「蟇盆」より、響迂を守るために神美に向かって「くそばばあ」というシーン。「より弱い者に当たっていくところが、猫猫の正義感の地雷を踏んだ。いつも俯瞰で物事を見ている猫猫が、珍しく最初から本能的にヤバさを感じていて…その相手に立ち向かっていく姿はヒロインというよりヒーローっぽいと感じました」と語った。

■「直接的じゃないほうがむしろエロく感じるってあるじゃん」by悠木碧
続くお題は、壬氏の【ベストセクシー】シーン。なかなかのパワーワードに笑いが起こり、司会者も「私も何を言っているのか…(笑)」とセルフツッコミを入れる中、悠木は第17話「街歩き」より、街に出るために壬氏を変装させようとするシーンをチョイス。
「皆さんセクシーと聞いて『おそらくあそこだな』っていうのがあると思うんです。でも待って? 私は通常時でも滲むセクシーを挟みたい」「無自覚でもセクシー。身の回りを世話する人しかいないと分かって気を抜いて、何か年相応な姿…だからこその色気って、あるよね?」と好事家なコメント。さらに「セクシーなときでも清潔感が保たれている」ことが壬氏の人気の理由だと分析し、「直接的じゃないほうがむしろエロく感じるってあるじゃん?」「この作品のセクシー担当は壬氏が一手に担ってくれています」と太鼓判を押した。
対する大塚は「(僕が選んだのは)直接的セクシーシーンですけど…」と、第36話「華瑞月」より、壬氏が宦官ではなかったと猫猫が気づく、通称“カエルシーン”をセレクト。「事故みたいなものですけど、とある動画投稿SNSで、このシーンを載せたらBANをくらったらしく…。やっぱりそうなんだ、そういう一面もあるんだなと思わざるを得ない…」と述懐し、場内は大盛り上がり。
悠木と司会者もトボけ顔で「棚から落ちてきた猫を受け止めたくらいの感じだったんですけどね?」「なぜかBAN…」「『イケません!////(赤面)』ってなったんでしょうね」「なかなか感受性豊かな動画投稿サイトだなと思います」と続けていたが、通常1枚のところこの場面だけ2枚用意されていたスライドが展開されると、悠木は「ハレンチでーす! ハレンチですぅ! 大塚さん! ハレンチですよ!!!!!」と絶叫。大塚も「違います!! 誰ですか、この場面写真選んだの! コマ送りしたみたいな…」と爆笑。さらに悠木は「すごい、面白すぎる。このシーンさ、壬氏の顔の描き込みだけ細かいよね? 気合入ってます」と笑った後、「やっぱ情念がハレンチ(判定)にさせるんだろうか…」と冷静につぶやき、場内を笑わせた。
【レポート後編に続く】
※TVアニメ「薬屋のひとりごと」第3期は2026年10月より、日本テレビ系にて分割2クール放送。劇場版「薬屋のひとりごと」は2026年12月公開。TVアニメ「薬屋のひとりごと」第2期Blu-ray全4巻は税込14,850円で発売中だ。
◆取材・文=坂戸希和美


