マックス・フェルスタッペンがイタリアGPとアゼルバイジャンGPで連勝を飾り、角田裕毅がアゼルバイジャンGPで今季最高の結果を収めたことでレッドブルF1は絶好調とも言えるが、チーム代表のローレン・メキーズはライバルであるマクラーレンの強さを警戒し続けている。
フェルスタッペンはイタリアGPで2位のランド・ノリス(マクラーレン)に19秒差をつける今季最大の差で優勝。さらにアゼルバイジャンGPでも圧勝を収め、マクラーレンのふたりとのポイント差をさらに縮めた。
多くのパドック関係者がレッドブル復活を主張する中、メキーズ代表は確信を持てず、チームは依然として「レースごとに」対応していると語った。
「モンツァで見せた良い部分の一部を、ここでも再び見出せたと今回感じている」
「確かにバクーの低速コーナー……まあ、ここには低速コーナーしかないが、ダウンフォースが非常に低いセットアップが非常にうまく機能した。これはモンツァとは異なる方程式だ。それが良いニュースだ」
レッドブルにとって悪いニュースは、2025年マシンRB21には依然として弱点が残っており、イタリアGPからレッドブルが採用した新型フロアなどのコンポーネント導入で全てが解決されたわけではないという点だ。
レッドブルは高温かつハイダウンフォースのサーキットを弱点とする傾向が続いており、シーズンの残り7戦、特に次戦シンガポールGPでは現在の好調が持続しない可能性がある。
「我々はシンガポールのチャレンジを受け入れる。このサーキットは長年、チームにとって難関だった」とメキーズ代表は付け加えた。
「そして我々が確認しようとしている文脈において、何が突然機能しなくなるのかを把握することは極めて重要だ」
「次の段階へ進もうとした後、中速コーナーの多いサーキットに戻る。2戦前のザントフールト(オランダGP)ではマクラーレンに完敗した。その差は非常に大きかった。スパも同様だ。スプリントレースではマックスが勝利したものの、スパを後にした時点で、彼らは我々より0.5秒速いと認識していた」
グリッドの大半と同様、レッドブルも2025年マシンの開発を制限し、2026年のレギュレーション変更に向けた準備に注力している。これは残りレースでのマシンアップデートがごくわずかになることを意味する。
一方でレッドブルはチームのオペレーションに変更が加えられている。メキーズが代表となったことでエンジニア主導のチームとなり、マシンのセッティングにおいてドライバーのフィードバックをより重視するようになった。
また角田はイタリアGPの後、シミュレーターで長時間を費やし、さらなるパフォーマンス向上を試みている。それがアゼルバイジャンGPの6位につながった。
「チーム内では、単一の要素に銀の弾丸があるとは考えていない」
変更がRB21に何をもたらしたか問われたメキーズ代表はそう説明した。
「多くの細かい改良が積み重なり、マシンからさらなる性能を引き出せたと考えている。もちろん、その一因はモンツァ仕様のフロアであり、また我々が施した変更点にもある」
「この競争力の程度については、繰り返しになるが、異なる状況下では正直なところ未知数だ。期待はしているが、まもなく明らかになるだろう」
メキーズ代表は、チームが「コンストラクター(ランキング)さえ全く見ていない」と主張し、問題の多いRB21をより深く理解することに注力していると述べた。
その過程で結果を好転させ、コンストラクターズランキング2位を確保できれば、それは嬉しい偶然と言えるだろう。現在レッドブルはランキング4番手だが、同2番手のメルセデスとは18ポイント差、同3番手のフェルスタッペンとは14ポイント差だ。

