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“ニセコ化”した野沢温泉村で「夕食難民」が続出…「予約なしではどこにも入れない」「従業員も外国人ばかり」「もはや日本じゃない」【2025 社会問題記事 5位】

“ニセコ化”した野沢温泉村で「夕食難民」が続出…「予約なしではどこにも入れない」「従業員も外国人ばかり」「もはや日本じゃない」【2025 社会問題記事 5位】

2025年度(1月~12月)に反響の大きかった社会問題記事ベスト5をお届けする。第5位は、長野県の野沢温泉村で深刻化するオーバーツーリズム問題を現地取材した記事だった(初公開日:2025年3月20日)

 

長野県・野沢温泉村では“オーバーツーリズム”が引き起こす問題が年々深刻化している。コロナ禍以降、インバウンドの影響もあり外国人観光客数は増加し、宿や飲食店の値段は高騰している。夕食時になると街には多くの“夕食難民”の姿が…。「第2のニセコ」とも言われている野沢温泉村に向かい、現地の声を聞いてみた。 

「まるで外国に旅行へ来たような気分」

“オーバーツーリズム”が引き起こす問題が年々深刻化している長野県・野沢温泉村。

記事前編では、現地にて地元民や外国人観光客に取材を行なったが、今回は野沢温泉村に訪れた日本人観光客に本音を聞いてみた。 

埼玉県から来た40代男性は温泉街の変貌ぶりに驚いた様子だった。 

「以前来たときは、日本人のお年寄りの観光客が多く、昔ながらの風情ある温泉街という印象でしたが、久しぶりに来たらすれ違う人はほぼみんな外国人観光客。まるで外国に旅行へ来たような気分です。

それとインバウンドの影響で、旅館や飲食店の価格が高騰しているなぁと感じます。飲食店に入ったらビール1杯800円もして驚きました。」 

また、東京都からスキーを目当てに来た20代女性もこう話した。

「本当は雪の状態がいい1月〜2月に来たかったけど、その時期は宿泊費がピークだし、予約が全然取れなかったからこの時期になりました。今や観光客だけでなく、店の従業員も外国人だらけで、飲食店に入ったら当然かのごとく、英語で話しかけられて戸惑いました。英語のメニューしかない店もあって、注文するだけでも一苦労です」

「夕食もまともに取れないなんて」「鍋は友達同士でも不衛生に感じて抵抗がある」 

昼間はスキー場に人が集中しているため、温泉街はそこまで混雑していない様子だった。しかし、17時半頃になると日も落ちてきて、街中に“夕食難民”の姿が増え始めた。 

18時台になると雪国の寒さも相まって、食事ができないことにイラつきながら温泉街をさまよう人もいた。

20代男子大学生3人組はお腹を空かせてこう話す。

「スノボ終わりでお腹が空いているのに、予約をしてないからどこの店にも入れず困っています。すぐに入れる店を今必死にスマホで調べているけど、全然出てこない。

こんなに混んでいるとは思わなかったので、予約しなかったことを後悔しています。夕食もまともに取れないなんて思いもしませんでした」

飲食店から出てきた20代女性2人組はこう話した。

「30分以上歩き回って、ようやく入れる店を見つけました。でも、その店も混雑していたため、見ず知らずの外国人男性と相席することになって気まずかったです」

また、40代男性は肩を落としながらこう話す。

「日本酒の名産地だからそれを楽しみに来たのに…。店には外国人の店員しかいなくて、日本酒を注文したら間違えて焼酎が出てきました。外国人向けにウイスキーやカクテル、ビールしか提供していない店が多いのが残念です」

外国人観光客にも困惑する姿が見られた。困り果てた様子で街中にたたずんでいた30代アメリカ人観光客の男性4人組の一人は言う。

「すぐに入れる店はフードを提供していないバーばかり。鍋の店は空いていたけど、アメリカ人の僕たちからしたら、鍋は友達同士でも不衛生に感じて抵抗がある。寒い中、外でさまようのはもう疲れたよ」

温泉街には“夕食難民”になり喧嘩する外国人カップルの姿も見られた。

30代オーストラリア人男性は、彼女から「ラーメンは嫌」と言われたとか。

「入れる店はラーメン屋しかない。でも、彼女が『ヘルシーなジャパニーズフードを楽しみにしていたからラーメンは嫌だ』って言うんです」

20代オーストラリア人女性も人気店に入れず残念がった。 

「SNSで美しい日本食レストランを見つけて、そこへ行くのを楽しみにしていたのに、行ってみたら予約でいっぱいで入れなくて残念です」 

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