【#03 工場潜入】丸鶏を10時間以上煮込む!? 北海道で見た「1粒ができるまで」の工程が凄すぎた
原料づくりからキューブ成形、個包装、外箱詰めまで “1キューブが製品になるまで” を一貫して担っているのが、北海道の味の素食品北海道(株)十勝工場と訓子府(くんねっぷ)工場。今回特別に見せてもらった工場内部は、“1キューブができるまでの手間と技術”が想像以上でした。
【① 国産丸鶏を巨大タンクでじっくり解凍】
まず量が桁違い。「コンソメのためだけにこんな量 ?!」と二度見するレベル。丸鶏を使う理由は、骨・肉・皮・うま味を丸ごと抽出したほうがおいしいから。
【② 丸鶏+ニンニク+ショウガをざくざく細断】
解凍された丸鶏は、ニンニク&ショウガと一緒にガガッと細断されミキサーへ。ニンニクは焼成してから使うこだわりで、香りの立ち方が段違い。
【③ 水を加えて10時間以上煮込む】
家庭では不可能な“微沸騰キープ”でじっくり煮出す工程。香味野菜と丸鶏のうま味がこれでもかと引き出され、チキンエキスが完成します。
【④ 牛肉と白菜のエキスを合わせ、さらに3時間煮込む】
ここからさらに、牛肉と白菜のエキスを合わせて追加煮込み。合計13時間以上うま味を抽出し続けるというこだわり。
【⑤ 塩・砂糖・スパイスをブレンド】
④でできた濃縮エキスに、油脂・粉体原料を混合。粉は繊細な調整が必要なため人の手で投入し、油脂類は自動で投入。その後、温風で乾燥 → 冷風で冷却し、“キューブの元”が完成。
【⑥ 仕上げの打錠で“いつものキューブ”に】
乾燥した原料を細かく解砕し、1分間に330個というハイスピードで打錠(キュービング)。その後、キューブごとに銀紙包装→アルミ包装で、ようやく私たちが知っている姿に。
正直、こんな工程を家庭サイズに圧縮してくれていることが本当に尊い。10時間以上煮込んで、濃縮して、乾燥して、打錠して、包装までしてくれて、7個入りで150円前後で買えるって、この労力を考えたらコスパどうなってるの?と思いました。鍋にポンするだけでこの労力の恩恵を受けられるって、もう感謝しかない。
【#04 実食】新コンソメで作るロールキャベツが別格! 家で試してわかった「コクの厚み」の違い
帰ってロールキャベツを作ってみたら……1キューブで味が決まる速さがヤバい。煮込むだけでぐっと深みが出て、久しぶりのロールキャベツがおいしすぎて笑っちゃいました。“進化したコンソメ”、家で使うと破壊力がある。ちなみに今回、たねにレンコンの粗みじんを入れたら食感がよくてさらに最高でした。「コンソメ」のコクと合わさると満足度が爆上がりで、これは当分毎週作っちゃいそう。
