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【新日本】引退試合・棚橋とデビュー戦・ウルフが1・4東京ドームへ公開スパー 棚橋がEVIL対策伝授

【新日本】引退試合・棚橋とデビュー戦・ウルフが1・4東京ドームへ公開スパー 棚橋がEVIL対策伝授

 1・4東京ドーム大会で引退試合を控える棚橋弘至、デビュー戦を控えるウルフアロンが17日、東京・世田谷区野毛の新日本道場で公開スパーリング。棚橋がEVILの必殺技・EVIL対策を指導し、ウルフは「今日組ませてもらった経験をしっかりと1月4日に活かしてEVILを倒したい」と誓った。

 棚橋引退、東京五輪・柔道金メダリストのウルフのプロレスデビュー戦となる1・4東京ドーム大会が18日後と迫ったこの日、二人が公開スパーを行った。スパーながら二人が肌を合わせるのはこれが初めて。ロックアップに始まり、そこから手首を取ったり、バックを取ったりという基礎的な動きを棚橋が丁寧に指導。ウルフもしっかり耳を傾け実践した。

 ウルフは初陣でいきなりタイトルマッチ。NEVER無差別級王者・EVILと対決する。かつてEVILに首をつけ狙われた棚橋は対戦経験豊富。そこで「モーションが大きくなるから、その瞬間にスキが生まれる」と必殺技・EVIL対策をアドバイスし、相手の動きを利用してフルネルソンで切り返す動きも伝授した。ウルフもEVILの体勢に入られた瞬間、相手の両足を刈っての大外刈りで切り返す動きを自ら考案。もちろん、これは一つの案に過ぎず、「今日教わったことに派生して、いろんな対策をもっと詰めていきたい」と話した。

 棚橋は引退試合でオカダ・カズチカと対戦する。そこでウルフが「柔道技でもあるんですけど、手首を持たれてるのを利用して投げる」、「脇の下に入り込む形で手首をもって逆背負いで投げる」とレインメーカー対策を提案する一幕もあった。そして最後は実戦に近い形でのスパーリング。ロックアップで組み合うと、バックの取り合いを展開。棚橋がリストロックで絞り上げれば、ウルフは前方回転からヘッドロックで切り返してみせた。

 棚橋と初めてスパーリングを経験し、ウルフは「試合はしたかった気持ちはもちろんありますし。棚橋さんが1月4日に引退するっていう中でこういった機会を設けていただけたのは貴重な経験でしたし、しっかりと活かしていきたい」と興奮を隠せない。一方で「どうしても自分の得意な形ばっかり持っていこうとするんですけど、相手の苦手な形もあると思うんで、そこにもっとつなげていく必要がある」と課題も実感。「やっぱり技術力の高さを実感しましたし、今日組ませてもらった経験をしっかりと1月4日に活かしてEVILを倒したい」と誓った。

 棚橋はウルフの「組んだ瞬間の力」の強さを絶賛し、「EVILを想定した場合にダーティーなところもあるんで、そういったところをイメージトレーニングじゃないですけど、ブラッシュアップしていけば、当日かなりいけると思います」と分析。「デビュー戦に関しては一生に一度しかないんで、そこで何をするか。今後いろいろ生まれる起点になるんで、その起点を思いっきりやってほしい」と期待とともにエールを送っていた。

【棚橋、ウルフの話】

――ウルフ選手と組んで感じたことは?

▼棚橋「やはり組んだ瞬間の力。レスリングでもそうなんだけど、組んだ瞬間にこの人には勝てんな、みたいなのがあるんですよ。感覚的に。瞬発力というかが本物なんで。ただ、いかにEVILを想定した場合にダーティーなところもあるんで、そういったところをイメージトレーニングじゃないですけど、ブラッシュアップしていけば、当日かなりいけると思います」

――棚橋選手と組んだ感想は?

▼ウルフ「やはり緊張感がありました。初めて棚橋さんと組ませてもらって、やっぱり技術力の高さを実感しましたし、今日組ませてもらった経験をしっかりと1月4日に活かしてEVILを倒したいです」

――棚橋選手と戦うことはできないが一度は練習でやってみたかった?

▼ウルフ「一度というか試合はしたかった気持ちはもちろんありますし。棚橋さんが1月4日に引退するっていう中でこういった機会を設けていただけたのは貴重な経験でしたし、しっかりと活かしていきたいですし。また棚橋さんがこれまで培ってきたものだったりっていうのは残っていくものなので、僕もそれをしっかり振り返りながら自分の力にしていきたいと思います」

――棚橋選手と組んでみて技術面以外で感じたものは?

▼ウルフ「骨が太いなって思いましたね。単純なんですけど、骨太というか、それは感じましたね。僕、骨が細いんですよ。手首だったり一つ一つパーツが太いなと思いました。僕、手首とかメチャクチャ細くて」

▼棚橋「へえ。意外だね」

▼ウルフ「この体にしては細いんです」

▼棚橋「足は30センチ」

▼ウルフ「足は30センチありますけど、あれは骨というより肉なんで。骨太の方だし、これまで鍛えてこられたってところを改めて実感しましたね」

――教わった技で参考になったのは?

▼ウルフ「それこそEVIL対策に関しては1月4日に必ず活きてくると思うんで、今日教わったことに派生して、いろんな対策をもっと詰めていきたいと思います。あとはロックアップからの腕の取り方だったりとか。今、練習してる段階ではあるんですけど、どうしても自分の得意な形ばっかり持っていこうとするんですけど、相手の苦手な形もあると思うんで、そこにもっとつなげていく必要があるかなと。自分が得意というよりは相手が苦手な方をもっと追求して自分の形に持っていきたいなと今日感じましたね」

――試合に向けて気持ちは高まった?

▼ウルフ「もちろん。ずっと気持ちは高まってる状態ですけど、今日の経験を通して、どんどん高まってきてるので、すべて1月4日にぶつけていきます」

――ウルフ選手にどんな言葉をかけたい?

▼棚橋「引退試合は選手によっては2回ある場合もあるんですけど、デビュー戦に関しては一生に一度しかないんで、そこで何をするか。今後いろいろ生まれる起点になるんで、その起点を思いっきりやってほしいですね。そこで70、80しか出せなかったっていうよりは、100パー出せたんだっていうね」

――引退試合でどんな姿をファンに見せたい?

▼棚橋「引退する理由を探されるというような、衰えたとか動けないとかではなくて、まだまだできるじゃんと思われて、後ろ髪を引かれながら辞めたいです」

▼ウルフ「僕も柔道はそういう辞め方しました」

▼棚橋「おい、カッケーな。俺がやる前にやってる」

▼ウルフ「柔道は最後、団体戦全勝で終わってるんで、衰えたじゃなくて一番ピークで、この競技に関しては俺はやり切ったって意味で引退したんで。(棚橋さんも)ぜひ」

▼棚橋「おい!」

――ハイフライフローをウルフ選手に伝授するというのは?

▼棚橋「ウルフの体でやったら必殺技になると思うんですけど。ウルフは僕より全然、運動神経いいんで、それ以上のサムシングがあるかもしれないんで、期待しといてください。レスラーっていうのは人から教えられることも多いんですけど、キャリアを重ねていく中で自分に似合った技とか必要な技っていうのは必ず気づいて見つかってくるものなので。ウルフはデビュー戦なんで、そこから先どういうレスラーになっていくかっていう第一歩をまずしっかり示してほしい」

――プロレス大賞で技能賞を受賞したが?

▼棚橋「僕は今年は完全にノーマークだったんで、うれしいですね。技術力が高い選手は本当にいっぱいいて、返し技がうまい、手数が多いとか、そういう技術もあるんですけど、レスラーが(ロックアップで)組んで、ここの間でしか分かんない細かい技術力は僕は物凄く自信があるんで。僕はヤングライオンの時、もっとでかかったんです。絶対パワーファイターだみたいなこと言われてたんですけど、僕は藤波さんのような技巧派レスラーになりたかったんで。そういう意味ではラストイヤーで技能賞もらえるのは本当に名誉なことですね。うれしかったです」

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