“ガッツリ系” チェーン店の最前線を行く「伝説のすた丼屋」。毎年この時期になると、クリぼっちの心と胃袋を満たすべく、とんでもないメニューが登場する。そう、今年もあのモンスターがやってきたのだ。
その名も『クリスマスモンスター丼(税込2290円)』。なんと1日限定29食という超レア枠で12月1日から販売がスタートした。SNSやテレビを毎年賑わせる大人気企画だけあって、期待値は爆上がりだ。
今回はご飯バージョンと油そばバージョンが選べるのだが、油そばだと普通に二郎系インスパイアになりそうな予感がしたので、ここは迷わずご飯を選択。果たして、このモンスターを制覇することはできるのか……? 忖度なしの実食レポをお届けしよう!
・モンスター降臨!
モンスターにチャレンジすべく、地元にある店舗に足を運ぶ。
いつも店頭には、新メニューがデカデカとしたポスターなどが貼られているが、私が訪問した店舗には今回はなかった。しかし、店内の食券機の横に「クリぼっちの腹を満たしてやるよ。」というセンス全開のキャッチコピーが目に飛び込んでくる。
さっそく食券機で注文。ご飯か油そばを選べるのだが、前述したとおり今回は「ご飯」を選択した。
ちなみにご飯は「並」のみ、油そばは2玉まで選べるらしい。注文を済ませて席に座ること約10分。番号が呼ばれ、いよいよモンスターとのご対面だ。
この店舗は番号が呼ばれたら自分で取りに行くスタイル。テーブル席まで運ぶ際、「崩れたらどうしよう……」と妙に緊張してしまった。
そして、テーブルに着丼。
な、なんじゃこりゃ!!
想像を遥かに超える「標高」に度肝を抜かれた。丼から具材がそびえ立ち、まさに “モンスター” の名にふさわしい圧倒的な存在感。ポスターで見た時点でヤバいと思っていたが、実物はさらにヤバかった。
このモンスターの正体を解説しよう。頂上にはポテトサラダ、その下にはマヨネーズがたっぷりかかったチャーシュー、さらにもやし&キャベツの野菜の壁、そしてフライドニンニクがこれでもかと散りばめられている。青ネギも彩りを添えており、まさに二郎インスパイア系の丼めしだ。
・野菜の壁を崩せ!
さて、いよいよ実食。まずは頂上に君臨するポテトサラダから箸をつける。
案の定、この高さだと少し触れただけで具材が崩れ落ちていく。トレーにポテサラがポロリ……。
これはもう仕方ない。ポテサラを口に運ぶと、さっそくフライドニンニクの香ばしさが舌を刺激する。おっ、これは美味い。ポテサラ自体はマイルドな味わいだが、ガーリックチップとの相性がバッチリだ。
続いて、チャーシューを攻める。
マヨネーズがたっぷりかかった豚肉は、しっとり柔らかく、噛むほどに旨みが広がる。これぞ背徳の味だ。
そしてここからが本当の戦いだった。もやしとキャベツの “野菜の壁” が、なかなか減らない。食べても食べても、まだある。箸を進めても進めても、白飯の姿が見えてこない。
「いや、ご飯どこだよ?」
心の中でツッコミを入れながら、ひたすらもやしとキャベツを処理していく。ようやく野菜の壁を突破し、器の縁にへばりついていた白飯が姿を現した瞬間、妙な達成感を覚えた。
