とくに近年注目されているのが、ドライフルーツの存在です。
ドライフルーツはダイエットと相性がよく、苦なくダイエットを成功させられると最近話題になっています。
しかし、ただ闇雲にドライフルーツを摂取すれば痩せやすい、というわけではありません。
そこには意外な落とし穴もあります。
なぜドライフルーツでダイエットが成功しやすいのか、そしてドライフルーツの選び方のコツも併せて、今回はあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
なぜ“ドライフルーツ×よく噛む”で満足感が上がる?

ダイエットにおいて、空腹を紛らせるために重要な間食。
その間食として非常に相性がいいのがドライフルーツです。
ドライフルーツとは、果物から水分を抜き、保存性を高めたものです。
果物の多彩な栄養・成分がぎゅっと凝縮されているので、手間なく効率よく摂取ができます。
本来は保存食でしたが、現在は乾燥方法も進化し、味や風味を落とさないままドライフルーツ化させることができるようになりました。
そして、ダイエットにドライフルーツがおすすめな理由は、「咀嚼」を促すことができるからです。
ダイエット時の空腹を紛らわし、それが満腹感につながります。
なぜ咀嚼が重要なのでしょうか。
ものを食べるときによく噛むことで、神経を介して脳にある満腹中枢へと信号が伝わり、さらに食欲を抑える「レプチン」というホルモンが分泌されます。
このレプチンが食べ過ぎを防止する役割を持っていますが、人間は食事開始から実際に満腹感を得るまで、約20分の時間が必要といわれています。
つまり、ゆっくりと、よく噛んで食べる必要のあるものが間食には適しているといえ、ドライフルーツはまさにその食品として最適です。
ドライフルーツは、通常の果実よりも水分が抜けているため、繰り返し咀嚼して食べなければいけない食品です。
さらに、食物繊維が豊富で、満腹感を得るのにも最適。
さらに、自然な甘みも含んでいるので、お菓子代わりにもなるという、一石二鳥、一石三鳥なスーパーダイエット食品なのです。
ドライフルーツを選ぶときの注意点は2つ

ここからは、ドライフルーツを選ぶ際の注意点について、2つのポイントを解説します。
原材料は“果物だけ”
注意しておきたいのが、「『ドライフルーツ=原材料は果物のみ』とは限らない」という点です。じつは、市販されている多くのドライフルーツには、味を調整するために砂糖やシロップなどの添加物が入っています。
添加物は血糖値を上昇させる原因でもあり、もちろんダイエットを考えるうえでもできるだけ摂取したくありませんよね。
砂糖がたっぷり入ったドライフルーツは、お菓子と大差はなく、むしろ見た目が健康そうなだけに、ダイエットの敵といえます。
きちんと原材料表示を確認し、果物本来の甘みを活かしたドライフルーツを選択することが大事です。
果物のみで余計な添加物の入っていないドライフルーツなら、血糖値の上昇が控えめなうえに、体脂肪としても蓄積されにくく、ダイエットの間食に適しているといえるでしょう。
「砂糖不使用 × オイル不使用 × 亜硫酸塩不使用」を確認
ドライフルーツの原材料表示で確認しておきたいポイントは、前述の「砂糖」に加え、「オイル」「亜硫酸塩」の3つです。オイルが使用されている場合、原材料名の欄に「植物油脂」などの記載があります。
ドライフルーツにおいては、主にオイルコーティングのために植物油脂を使用します。
なぜオイルコーティングを行うかというと、「ドライフルーツ同士の付着を防ぐため」「水分蒸発を防ぐため」の2点です。
オイルの使用で懸念すべき点は油の酸化です。
酸化した油の摂取は、腹痛や下痢などの消化器症状、活性酸素の増加で発がん性の上昇など、健康リスクが大きくなります。
そして、最後の「亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム)」はとくに気をつけておきたい添加物で、保存料や漂白剤として使われることが多いものです。
たとえば、ワインの酸化防止剤として使用されているほか、食品だけでなく、農業・工業などにも使用されています。
低濃度で適切に使用される場合はほとんど健康に影響を与えないといわれるものの、喘息・鼻炎患者が亜硫酸塩を含む食品を摂取後に、気管支炎やじんましん症状がみられたという報告もあります。
市販のドライフルーツはとくに添加物が含まれている場合が多いので、購入するたびにパッケージに記載してある原材料のチェックを欠かさないようにしましょう。
