それにしてもまぁ、よくここまで言ったもんだ、というコキ下ろしっぷりである。明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰氏が、YouTube動画で語った「習近平評」が痛快すぎるのだ。
中国軍機が自衛隊機にレーダー照射を行った問題で、日本は通り一遍の反論を行っているにすぎないが、竹田氏の舌鋒爆弾はというと…。
「ただ中国に訴えかけても、彼らはやめませんからね。ただ、明らかに中国に対してマイナスなんですよ。中国が野蛮な国だということが、国際的に宣伝されただけですから。中国がどれだけ凶暴でね、ルールを守らないかということ、極めて危険な行為かということ。だからまぁ、習近平ってバカなんですよね。してやったり、みたいに思っているのかもしれないけど、逆だ、逆。世界から投資してほしいんじゃないの? 世界に中国のモノをを売りたいんじゃないの? これじゃあねえ、中国に投資する会社なんかないし、中国は嫌われますよ」
大国の国家主席を「バカ呼ばわり」の大暴走。アメリカが中国を批判したことを引き合いに出しながら、全力でダメ出ししたのである。さらに独特の表現での罵倒は続く。
「全裸主席ね。習近平のことを忖度しまくってて、加減が効かないんですよ。全力ストレートフルでしか反応しないわけよ。全力ストレートを投げ続ける、みたいな。そういうやつなのよ、近平っていうのは。香港とかウイグル見てたって、そうでしょう。上手に着地させて…とかないんですよ。ひたすら叩き潰して終わりとかね、そういうレベルなんで。だから全裸主席って呼んでるくらいですから、裸の王様なんですよ。政治をしていないんだよね。『だって嫌だもん』『だってこうしたいもん』で国家全体で動いてしまう」
竹田氏の激烈な論評を、国際ジャーナリストはどうみるか。
「確かに習近平政権に対する国際的な評価はここ数年で、確実に悪化しています。その背景には、中国の強権的な外交姿勢と内政の硬直化が深く関係しています」
習近平政権は香港の統制強化、ウイグル弾圧、台湾への圧力、南シナ海での軍事拡張、そして今回のようなレーダー照射事件と、一連の行動によって「ルールを無視する独裁国家」というイメージを強めてきた。
その結果、欧米諸国はもちろん、アジア諸国でも中国に対する警戒感は高まり、インド太平洋地域では日米豪印(クアッド)やAUKUSなどの安全保障枠組みが「中国包囲網」として強化されている。
習近平個人のイメージも、同時に著しく低下しており、
「習主席自身の指導スタイルが、中国の評価を下げています。中国共産党内で絶対的権力を握り、任期制限を撤廃して『終身指導者』となりましたが、その結果として政権は硬直化し、部下が『忖度』によって現実を報告しなくなったと指摘されています。これはソ連末期と似た構造で、政策の誤りを修正できない体質を生み、中国社会全体の柔軟性を奪っています」(前出・国際ジャーナリスト)
では今後、中国はどうなっていくのか。「凋落のシナリオ」としてあるのは、
「経済成長の鈍化と外資離れ、技術覇権競争での後退(半導体・AI分野)、国際的なイメージ失墜による投資敬遠、そして内部の不満の蓄積による社会不安といった、連鎖的な負のスパイラルですね」(前出・国際ジャーナリスト)
習近平政権が強権によってこれらを押さえ込もうとすればするほど「恐怖による統治」の印象が強まり、中国はますます「信用できない大国」として、さらなる孤立を深めることになるのだ。
(館丘東)

