●EOSの駆け込み需要は過去と異なる
――今回のWindows 10 EOSをどのように見ていますか?
氏家取締役(以下、敬称略) 「Windows 7 EOS」の時と比べると、今回の需要は緩やかでした。駆け込み需要というよりも、3月から4月にかけて家電量販店様やメーカーの情報発信をきっかけに買い替えが始まり、長期的に続く傾向が見られました。クラウドストレージの普及でデータ移行の負担が減ったことも大きいですね。EOS直前には問い合わせが増えましたが、全体としては“慌てない”という印象だったといえます。
――どのような製品が売れたのですか。
氏家 売れ筋としては、一般的な価格帯のスタンダードなノートPCが大きく動きました。また、ノートPCだけでなく、デスクトップPCの需要も高まり、特にコンパクトなミニタワー型が売れ、デスクトップ環境を一新するユーザーのトレンドも見られました。さらに、性能を求めるライトクリエーター向けのノートPCなども動きました。
――EOS後の販売動向に変化はありましたか?
氏家 EOS直後は一時的に売り上げが落ち着きましたが、「ブラックフライデー」など、11月の大型セールで回復しました。セールの長期化もあり、購入タイミングを見極める動きが強まっています。年末商戦を待って購入するお客様にも期待しています。
●ユーザーの迷いを解消する「提案型」販売戦略とは?
――PCの購入においてユーザーの迷いを解消するために、どのようなことに取り組んでいますか。
氏家 PC選びに迷う方に対して、単なるスペック比較ではなく「これを選べば間違いない」という提案をすることが重要です。例えば、初心者やゲーミングPCを検討する方には、液晶・キーボード・マウス・ゲームパッドを含めた「スターターセット」を用意し、周辺機器選びの手間をなくしています。当社側で最適な構成を提示する「提案型」の販売を強化しています。
――サポートも重要になってきますね。
氏家 はい。実は、EOS後も「今のPCを使い続けたい」という問い合わせが一定数あるんです。そのため、セキュリティー上の問題からネットワークに接続しない環境での修理対応を行っています。サポート体制を整え、安心して使える環境を提供することがメーカーの責任です。このような取り組みで、次の買い替え時に当社のPCを選んでもらえればと考えています。

