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【MotoGP】謙虚なベテランだけど「新人みたいな」部分もある。7度目タイトルのマルク・マルケス、ドゥカティボスの見た姿

【MotoGP】謙虚なベテランだけど「新人みたいな」部分もある。7度目タイトルのマルク・マルケス、ドゥカティボスの見た姿

マルク・マルケスは2025年にドゥカティファクトリーチームに加入し、6年ぶりにMotoGPチャンピオンに返り咲いた。チームを率いているジジ・ダッリーニャは、そんなマルケスが発揮するベテランの謙虚さと新人のような熱意を称賛している。

 マルケスは2020年に右腕を怪我してからは、タイトル争いから遠ざかってしまった。しかし2024年にドゥカティ陣営に移ると再び強さを発揮するようになり、ファクトリーチームに移籍した2025年はシーズン11勝の圧倒的な強さで再びMotoGPタイトルを獲得した。

 2025年のマルケスの成功は、ドゥカティにとっても重要なものだった。ライダー、チーム、コンストラクターの3冠を達成し、最高峰クラスでのドゥカティの地位を更に固めることに繋がった。

 ドゥカティのゼネラルマネージャーとしてチームを率いるダッリーニャは、そんなマルケスと組んで挑んだシーズンを振り返ると、32歳で既にベテランとなって謙虚さを備えているにもかかわらず、新人のような強い気持ちも持っていると話した。

「545ポイント、11勝、8回のポールポジション、スプリントレースは14勝、10回のワン・ツーフィニッシュ、そのうち7回は連続だった」

 ダッリーニャはドゥカティの公式サイトへの寄稿で、マルケスの圧倒的な活躍を、そう記している。

「彼はスプリントと決勝を合わせて15連勝を達成したドゥカティ史上初のライダーであり、11戦連続で表彰台に立った初の存在であり、さらにスプリントと決勝の両方でシーズン10勝以上を挙げて終えた初のライダーとなった」

「しかし、それと同じくらい、いやそれ以上に重要なのは、その粘り強さと情熱だ。(2024年に)まずはサテライトチームから戻ってきたが、彼は経済的な欲望ではなく、野心からそうしたんだ。近年の“真の試練”と言えるような長い旅の中で失われてしまったフィーリングを取り戻すことを強く願った、ひとりのチャンピオンの野心だった」

「彼の目に宿る輝きは、スポーツ以前に人間としての冒険を生き抜いてきた証であり、常に学ぶことがあると感じているライダーの謙虚さが現れている」

「ルーキーのような強い意志と、ベテランとしての経験。その両方を併せ持つ彼は、すべての人にとっての模範的な存在だし、ファクトリーチームに彼を迎え入れられたことは我々としても光栄なことだ」

 なおドゥカティはマルケスが絶好調だった一方で、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤは、これまでにないほど苦戦し、ランキング5位に終わった。

 ダッリーニャは、バニャイヤがシーズンを通して多くの不運に見舞われたと考えており、2026年には力強く復活し、ドゥカティが引き続き他メーカーをリードする助けになることを期待していると記した。

「同じファクトリーチームだが、ペッコには運がまったく味方しなかったと言わざるを得ない」

「特に終盤戦では、最適とは言えなくとも、本来得られたはずのポイントを十分に積み上げることができなかった。もちろん、物事は違った展開になるべきだったが、そこに不運が重なると、チームにとってもライダーにとっても、すべてがはるかに困難になる」

「貴重な教訓を得るためにはこうした状況を”抗体”のように取り込んで、そこから前進して以前の自分に戻るための強い決意を得るしかないと考えている」

「学ぶべき教訓ともいうだろう。結局、2026年にはまだ大きな未知に直面していくのだろうから、直近で起きた出来事を糧にしていくべきだろう」

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