マクラーレンのクリスマスパーティーの映像がソーシャルメディア上に公開されたが、そこにはザク・ブラウンCEOがスピーチでジョークを飛ばす瞬間や、オスカー・ピアストリがラスベガスGPでのチームのダブル失格を揶揄する場面も含まれていた。
ランド・ノリスが初のチャンピオンシップタイトルを獲得し、チームが2025年に再びコンストラクターズタイトルを獲得したことを受けて、チームのクリスマスパーティーが大盛り上がりだったことは想像に難くない。
ブラウンCEOもごきげん。ノリスとピアストリと共にステージに上がり、「両ドライバーは俺を愛し、崇拝している」と冗談を飛ばし、「(彼らは)陰で俺を『ビッグ・ダディ』って呼んでるんだ」と続けた。ノリスはこの発言に顔を覆い、会場は爆笑に包まれた。
「実際のところ、彼らは私をからかうけど、アンドレア(ステラ/チーム代表)には手を出さない。心の奥底ではアンドレアを心底怖がっているからね」とブラウンが続けると、ステラは親指を立てて応じた。
さらにブラウンは「今、本当にやりたいのは、君の髪をかき乱すことだ」と、ノリスに言った。
これは、前の週の金曜日に行なわれたFIA授賞式でノリスがチャンピオントロフィーを受け取った瞬間を思い起こさせるものだ。この時、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長がノリスの髪に手をかけ掻き乱した。この件は、FIA会長の行動を権力誇示だと受け取り批判の声も上がった。
ブラウンが「でも私はオスカーに挑んでみよう。彼の度胸がどれだけあるか確かめてやる」と言うと、ふたりのドライバーはまた爆笑した。
「我々は君たちふたりにリスクを背負わせたんだ。他に選択肢があったなんて言うなよ」と切り出したブラウンは、ふたりのF1キャリア初期に言及。さらにジョークを飛ばした。
彼はピアストリを真っ直ぐに見据えながら、「君にはアルピーヌがあったんだぞ」と話し、契約絡みでゴタゴタしたピアストリの古巣の話をぶっこむと、次はノリスの方を向き「君はストフェル・バンドーンより速く走る必要があったんだ」と話した。ノリスは、バンドーンと入れ替わるようにF1デビューを果たしている。
ピアストリもマイクを握り、ラスベガスGPでプランクの摩耗によりチームが2台とも失格になったことに対してチクリと刺した。
「かなり疲れた時期もあった。ラスベガスの時のプランクほどではないにしろ、かなり疲れ果てていたと思う……今となっては笑い話だ!」

