現地12月17日、シカゴ・カブスからフリーエージェント(FA)になっているカイル・タッカーを巡り、4球団が獲得に関心を示しているとLAメディア『Dodgers Nation』が報じた。今オフのFA市場で最も注目される強打者のひとりで、平均年棒は3800万ドル(約59億円)に達すると予想されている。
28歳のタッカーは、シルバースラッガー賞2回、ゴールドグラブ賞1回、オールスターにも4回選出された実績を誇るリーグ屈指の外野手。25年シーズンは136試合に出場し、打率.266、22本塁打、73打点、出塁率.377、OPS.841を記録。攻守両面で高い評価を受けている。
MLB公式サイト『MLB.com』のマーク・フェインサンド記者は、「ロサンゼルス・ドジャースがタッカーの獲得に依然として強い関心を示している」と言及。『Dodgers Nation』も「外野陣に比較的弱点を抱えるドジャースにとって、リーグ最高の右翼手のひとりであるタッカーを迎え入れる大義名分は十分にある」と指摘した。
同記者によるとドジャースに加え、トロント・ブルージェイズ、ニューヨークに拠点を置くヤンキース、メッツも獲得に興味を示しているという。その中でもブルージェイズが獲得に一歩リードしているとの見方があり、タッカーが今月、同球団のフロリダ州にある育成施設を訪問したと報じられた。
しかし、この動きに米スポーツメディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は否定的。同氏は米ポッドキャスト番組『Foul Territory』で「数年前に大谷翔平(ドジャース)がブルージェイズの施設を訪問しながら契約しなかった例を忘れてはならない。これは選手にとって通常のプロセスだ」と話し、冷静な見解を示した。
今月12日にドジャースはメッツからFAとなっていたエドウィン・ディアズを3年総額6900万ドル(約108億円)、救援投手史上最高額の年平均2300万ドル(約36億円)の大型契約をかわした。着々と王朝を築くスター軍団はFA市場最大の目玉である強スラッガーも獲得する可能性はあるのか。4球団の思惑が交錯するなか、今後の交渉動向がFA市場全体を左右する展開となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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