・忘年会スタート
誰の目も気にせず、個室空間でビールを流し込む……。最高である。とここで、注文していた『細切りポテト』と『鶏なんこつ唐揚げ』が到着。いよいよ本格的な宴モードに突入した。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を横目に、時折ネットをチェックし、ポテトをつまみつつ、好きな漫画に没頭する。これらをマルチタスクでこなすという新たな豪遊の形。
その姿はさながら、全盛期のTK(小室哲哉)である。
誰にも邪魔されない至福の時間を過ごせるという意味では、「ぼっち忘年会」の理想形と言えるのではないか。
・まさかの強制終了
ところがここで、予期せぬトラブルが発生する。言い忘れたが、実は一部店舗のカラオケルームは、混雑状況によっては3時間で退室しなければならないのである。
なんでも次の予約が入ったとかで、私は3時間パックで店を出ることに。これは完全に予想外の展開だ。今日はずっと快活CLUBで過ごす予定だったのに……。
しかも漫画に夢中で、1曲もカラオケを入れていない。米津玄師の『IRIS OUT』を歌うつもりだったはずが、歌う前からすでに「駄目駄目駄目」であった。
結局、お会計は税込2240円。予算5000円の企画なのに、2760円も余るというしょっぱい事態に。こうして私の1人忘年会は、忘年しきれぬまま幕を閉じたのである。
– 完 –
と見せかけて、ここから第2部の始まりだ!
