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遊びを通じて社会と向き合う 福岡おもちゃ美術館と市民がつくるミュージアム

福岡おもちゃ美術館という実践の場

福岡おもちゃ美術館は、九州初のおもちゃ美術館として開館しました。館内には、木のぬくもりを感じられる空間が広がり、子どもたちが自由に遊びながら過ごせる工夫が随所に見られます。

特徴的なのは、「見る」ことよりも「関わる」ことを大切にしている点です。ラーメン屋台やお寿司屋さん、アイスクリーム屋さんなどのおままごと遊びをはじめ、子どもが自然と手を伸ばし、遊びに入り込める環境が整えられています。そこにおもちゃ学芸員が加わることで、遊びは一人ひとりの年齢や興味に合わせて広がっていきます。

この美術館は、完成された展示を提供する場所というよりも、日々の関わりの中で育っていく場だと言えます。来館者とおもちゃ学芸員、そして運営に関わる人たちが同じ空間を共有しながら、それぞれの立場で関係性を築いています。その積み重ねが、福岡おもちゃ美術館ならではの雰囲気を形づくっています。

また、館内で行われるさまざまな取り組みやイベントも、おもちゃ学芸員の存在によって支えられています。人が関わることで生まれる体験を重視する姿勢は、美術館全体の運営にも一貫して反映されています。福岡おもちゃ美術館は、「遊び」を通じた実践の場として、地域に根ざした活動を続けています。

なお、福岡おもちゃ美術館では、こうしたおもちゃ学芸員の活動を支える人を育てる取り組みとして、「おもちゃ学芸員養成講座」も行われています。
2026年1月24日(土)・25日(日)の2日間に開催予定で、館内ツアーや遊びを広げるための考え方、先輩おもちゃ学芸員の話などを通じて、活動への理解を深める内容となっています。
講座の詳細や申込み方法については、福岡おもちゃ美術館の公式サイトで案内されています。

遊びを通じて、人と社会をつなぐ取り組み

福岡おもちゃ美術館で行われている取り組みは、「遊び」を中心に据えながら、その先にある人と人との関係性を大切にしています。おもちゃ学芸員という存在は、来館者と空間、そして地域社会をゆるやかにつなぐ役割を担っています。

こうした活動が続いている背景には、遊びを一過性の体験として終わらせず、社会の中で生きる力や人との関わりへとつなげていこうとする考え方があります。世代や立場を超えて同じ場に集い、同じ時間を共有すること。その積み重ねが、地域に根ざしたあたたかな関係性を育んでいます。

おもちゃ学芸員の養成講座は、こうした取り組みを支える人を育てるための仕組みのひとつです。活動そのものを広げるためというよりも、価値観や姿勢を次の担い手へと引き継いでいくための機会として位置づけられています。

遊びを通して、人と人が出会い、関係が生まれ、社会へと広がっていく。福岡おもちゃ美術館と認定NPO法人芸術と遊び創造協会が続けてきた取り組みは、これからも多くの人の暮らしに静かに寄り添っていくのではないでしょうか。

認定NPO法人芸術と遊び創造協会 概要

認定NPO法人芸術と遊び創造協会は、優良なおもちゃをコミュニケーションのツールとして活用し、多世代での交流を促す活動を行っている団体です。
「遊び」を通じて人と人をつなぐことを大切にし、教育や子育て、地域づくりの分野でさまざまな取り組みを展開しています。

新宿の旧校舎を活用した「東京おもちゃ美術館」の運営をはじめ、全国各地での子育て支援活動や、病児の遊びを支える取り組みなどを行っています。

URL:https://art-play.or.jp/

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