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作業療法士から立ち食いそば屋に。一躍マニアに話題となった『まるすそば』店長に話を聞いたら人生の味がした / 清瀬

作業療法士から立ち食いそば屋に。一躍マニアに話題となった『まるすそば』店長に話を聞いたら人生の味がした / 清瀬

・食べてみた

まず、つゆを飲んでみると甘みが印象的だった。関東風の濃い色のそばつゆの中にコク深い甘みがあり、それによって味が一段深まってる。色だけじゃない味の深さを感じた。

続いてそばを食べてみると、太麺なんだけど適度にコシがある。かと言ってガシガシなわけではなく、どちらかと言うとムチッと切れる食感だ。麺とつゆのバランスにこの店の個性が光る。

ニンニクも大分効いてるけど、そのスタミナインパクトに負けない麺とつゆ。さらに、そば自体の存在感も派手なトッピングに負けてないところが良い。この味でかけそば並410円は盛況ぶりも頷ける。

・店長に話を聞いた

「シェフを呼べ!」と呼びつけるつもりもなかったけれど、念のためご挨拶したところ店長の林豊さんが話を聞かせてくれることになった。つゆと麺どっちも存在感がありますねえ。

林豊店長「ありがとうございます!」

──麺って自家製麺ですか?

林豊店長「いえ、世田谷の製麺所の『むらめん株式会社』です。出会った時に「これだ!」となりまして」

──元介護職から立ち食いそば屋を開業されたと聞いたんですが。

林豊店長「そうですね。作業療法士として高齢者リハビリに携わり、約18年三鷹でデイサービスを経営してきました。イメージキャラクターが店頭にいるこの子です」

──イメージキャラクターも転身したんですね(笑) なぜ、作業療法士から立ち食いそば屋になろうと思い立ったんですか?

林豊店長「理由はずっと立ち食いそば屋が好きだったからですね。色々と事情が重なり、介護の世界では自分自身、充分にやりきった感があったので去年12月デイを廃業して、かねてから好きだった立ち食いそば屋をやろうと思い立ちました」

──とのこと。一念発起ですなあ。応援したい。

そんなわけで、清瀬駅から1.7kmという立地だけど密かにマニアの熱い注目を集める『まるすそば・うどん立ち食いセンター』は、佇まいや味はもちろん、名前や表の看板にも人生がにじみ出る店であった。立ち食いそば屋は人生の交差点。その雰囲気も含めてごちそうさまでした。

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