名古屋駅から特急電車に乗る際、豊橋名物の「ヤマサちくわ」を購入した。ビールでも飲みながら、地元のちくわを堪能しようと思ったのだ。
乗車後、開封してびっくり。 “わさび漬” が同梱してあったのだが、これがまあ最高。ちくわそのものも美味しくてたまらないが、わさび漬を付けると旨さ倍増である。
早急にちくわとわさび漬けと、セットで取り寄せなければと帰宅後販売元のサイトを確認。そこで衝撃的な「巻子竹輪(かんすちくわ)」を発見、何じゃこりゃ……。
・謎の巻子竹輪
「巻子竹輪」の前に、まず特急電車乗り場で偶然出会った「ヤマサのちくわ(2本入)」についてお伝えしたい。こちらは弥次さん喜多さんがあしらわれた真っ赤なパッケージで、開けてみると立派で肉厚なちくわと、静岡県の田丸屋わさび漬が入っていた。
ちくわはしっかりとした歯ごたえで、噛めば噛むほど旨味が溢れ出してきて最高。わさび漬けは、わさびの恐らく茎などを酒粕ほか調味料につけているようで、鼻にツンと来るだけでなく香りが華やか。もちろん、ボリっとした食感も良い。
これはもう相性が悪いわけがなく、ちくわとわさび漬けで、永遠に酒が進む勢いである。そんなこんなで常備したいと、すぐさま検索し注文することにした。
せっかくなので、なにか他にも……と探していたところで、巻子竹輪(オンラインサイト税込1620円+送料)を発見したのだ。巻子(かんす)というからには、巻物のようにぐるぐる巻いてあるのか、はたまたそう見えるように作っているのか。
何にしても謎なので、とりあえず頼んでみることにしよう。果たして、巻子竹輪はどのようなものなのだろうか。
・はじめてのちくわ
届いた巻子竹輪は、やはり予想通り棒にぐるぐると巻いてある形状だった。遠目であれば、よくあるちくわに見えるかもしれないが、近づくと薄いちくわが巻物のようになっていることが分かる。
ちくわを伸ばして伸ばして使っているのかと思いきや、そうではないようで、どうやらちくわの「皮」だけを使用しているとのこと。中身はどこ行ったんだ。
広げてみると、確かに皮だ。長さはどのくらいあるのだろうと伸ばしてみたところ、約56㎝もあった。こんなにも長くて薄いちくわの皮を見たのは、生まれてはじめてである。
取り敢えず少し切って、別途購入したわさび漬け(76円)を付けて食べてみる。身があるちくわと比べ、食べ応えは劣るが味は美味しい。このままツマミとして消費し終えそうだなと思いつつ、せっかくなので料理に使ってみる。
とは言え、これぞというメニューは思いつかない。そういえば記者の実家では、たびたびちょっとした煮物にちくわを入れていたなと、ひじき煮に投入してみる。するとちくわから良い塩梅の出汁が出て、美味しい。
もうひとつ味を加えて引き締めたい時に、ちょうど良さそうだ。これはアリだと思いつつ、もやしの炒め物にもちょこっと入れてみた。するとやはり、程よい塩気と食感のアクセントがプラスされてアリ。
単体で食べても美味しいが、普段のおかずに少し加えるだけで、旨味が増すのではないだろうか。『巻子竹輪』の可能性は、まだまだ広がりそうな気がしている。
自分で食べるも良いが、手土産や贈り物にすると盛り上がることは間違いないだろう。『巻子竹輪』メモっておいてくれよな……!!
