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100均木材が“プロの仏師”の手にかかると…… レベル高すぎて笑えてくる「凄い」「最後まで見ちゃいました」

100均木材が“プロの仏師”の手にかかると…… レベル高すぎて笑えてくる「凄い」「最後まで見ちゃいました」

 5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは、2023年7月に公開された“100均の木材を仏像彫刻師が本気で彫る動画”です。

 投稿者は、仏像を専門に作る彫刻家「仏師」の煌円(こうえん/@yamashitacouen)さん。仏像以外にも日用品やアクセサリーなど、さまざまな物を木彫りで作っています。

 今回の動画で材料としたのは、セリアの商品「セルフクラフトカトラリー」。彫刻刀などを使い自分で食器を作り上げる商品で、木の板にはスプーンやフォークの形の線が薄く引かれています。しかし、彫刻刀を日常使いすることのない初心者にはなかなか手が出しづらいのではないでしょうか。

 さまざまなカトラリーがある中、煌円さんは「しゃもじ」をチョイス。小刀を使って切り出していきます。なお、煌円さんは仏師として修行を積み、刃物の扱いには慣れているプロであるため、普段の装備で作業を行っています。同様の製品に挑戦する際は、ケガをしないよう扱いやすく安全な彫刻刀を使い、しっかりと手袋を装着した上で行ってくださいね。

 しゃもじの線が引かれているのは表側のみ。そのため線の位置を確認しながら、まずは表側を半分ほど削ります。裏側から作業する際は、表側に合わせて削り具合を調整。この工程を繰り返して「持ち手」部分を大まかに作りました。

 先端部分は斜めに線が引かれているので、下から上へと刃物を動かして削ります。ケガ防止のため、持ち手部分の時よりも一度に削る距離を短縮。両手の親指で刃を抑えながら作業します。びっくりするほどスムーズですね。

 持ち手と先端の境である「付け根」部分は最難関ポイント。削る向きと力の入れ方次第では、木目に沿って板が割れてしまいます。大事なのは“木目に対してどの角度ならきれいに彫れるか”を意識すること。くびれている部分に向かって、持ち手側と先端側から交互に刃を入れていきます。

 一番難しい付け根も削ったら荒彫りは終了です。ここで煌円さんは木彫り教室の生徒さんからもらった「マタンプシ」を頭に装着。気合を入れ直したところで、次は先端を薄くする工程に取り掛かります。

 印に沿って先端を薄くし、角の部分も小刀で落として丸く加工。木を削る作業で自身がお勧めしている「空研ぎ紙ヤスリ」を使い、しゃもじ全体を研磨しました。

 水をはじくための蜜ろうを最後に塗ったら完成! 動画は、自作したしゃもじを使ってご飯をすくう場面で締めくくられています。まるで売り物のようなつややかなしゃもじを見ていると、そのレベルに圧倒されて思わず笑ってしまいます。仏師の技術、おそろしや……。

 この動画の再生数は、記事執筆時点で17万回を突破。コメント欄には、「木を削ってる様子が気持ち良い~」「音がとても良い」「急におすすめ再生された動画だったけど最後まで見ちゃいました」「売り物みたい!」「さすがプロ! 凄い!」などの感想が寄せられています。

 煌円さんはYouTubeチャンネルの他、X(Twitter/@yt93890811)とInstagram(@kouen_yamashita)も更新中。仏像製作や刃物を手入れする様子などを公開しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「仏像彫刻師 煌円」さん

配信元: ねとらぼ

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