DeNAの主力選手から、若手に対する厳しい言葉が相次いでいる。象徴的だったのは、12月18日に契約更改交渉に臨んだ東克樹の発言だ。9000万円増の推定年俸3億円でサインした左腕は、手応えを感じたシーズンを振り返る一方で、若手の姿勢に強い危機感を示した。
「準備を怠る選手が多い。携帯電話を触りながらダラダラとストレッチして、少しやって全体練習に行く。気づいたら野球人生が終わっている」
競争の厳しさを前提にした、率直な言葉だった。
「ダラダラしている選手には、多くは話さない」
と距離を取る姿勢も明かしている。
同様の声は、他の主力選手からも上がっている。山崎康晃は、試合前にもかかわらず野球と関係のない話をしている選手がいる現状に触れ、
「戦える雰囲気ではない」
ブルペンでの違和感をそう語った。
石田健大は、ゴミを捨てない、分別ができていないといった日常の行動に目を向け、そうした「隙」がプレーにも表れると指摘している。プロ10年目の柴田竜拓は、
「勝つためには嫌われ役でも、うるさく言っていく」
チームの空気を内側から変えていく必要性をにじませた。
DeNAにおけるチーム意識の問題は、なにも今に始まった話ではない。2010年から2011年に指揮を執った尾花髙夫は、バッサリ斬っていた。
「毎イニング、タバコに行く。当たり前のことができない」
試合中にもかかわらず、ベンチに選手が少ない光景は、当時から問題視されていた。主力だった村田修一が試合途中にベンチを離れ、監督室でテレビ観戦していたというエピソードは、象徴的に語られた。その村田が来季から2軍監督になるとは、なんたる皮肉か。
そういえば東も今年1月に「自主トレ不倫」を報じられた。その厳しい言葉が若手にどこまで届くか…。
プロは結果の世界だが、グラウンドに立つ姿は子供たちにも見られている。主力から同じ指摘が繰り返し出てくる現状を見ると、DeNAに求められているのは戦術以前に、日々の行動や姿勢を見直すことかもしれない。
(ケン高田)

