12・23後楽園大会で杉浦貴と一騎打ちに臨むKENTA。
KENTAと杉浦は同じ2000年デビューの同期で、今年ともにデビュー25周年を迎えた。TEAM 2000X入りして言葉と表情を失った杉浦に対して、KENTAが「タカシの笑顔を取り戻す」と一騎打ちを要求。杉浦のデビュー25周年記念日となる同大会で、約12年ぶりとなるシングルマッチが決まった。
現在帰米中のKENTAだが、自身のSNSで「タカシの笑顔を取り戻すキャンペーン」を展開中。“タカシの笑顔"に対するその熱い思いを聞いた。
【KENTAインタビュー】
――自ら持ちかけた杉浦戦が決まりましたが、率直な思いというのは?
▼KENTA「やっぱり僕だけじゃないと思うんですけど、みんなタカシの笑顔が見たいと思うんですよ。だからみんなの気持ちを背負ってタカシの笑顔を取り戻したいな、と思っています」
――お互いの25周年記念試合という側面もありますが、今回のテーマは何より“笑顔"だと
▼KENTA「そうですね。お互い25周年ってことは、25年前から知ってることになりますけど、やっぱり笑ってるタカシしか思い出せないですから」
――そんなワケない気も…
▼KENTA「(※無視して)僕の中でタカシと言ったら、あの愛らしい笑顔のタカシしかあの思い浮かばないんで。それを取り戻したい」
――合宿所時代も同部屋の同期ということで…
▼KENTA「あ、先輩ですね。僕のほうが先に入ってるんで、4ヶ月」
――……。とにかく若かりし同部屋時代から、そんなにキラキラと笑いにあふれた日々だったんでしょうか?
▼KENTA「合宿所生活を思い浮かべても、やっぱり笑ってるタカシしか本当に思い浮かばないですよね。休みの日とかね、いつも一緒に出かけて買い物行ったりしたし、当時有明に道場があったんで、休みの日になるとお台場に出かけたりして。浜辺にこう座りながら、二人で夢について語りあったりしてたんですよ。笑いながら」
――……そんな爽やかなエピソードは初めて聞きましたが、どんな夢を語り合っていた?
▼KENTA「まぁ、昨日見た夢とか。最近見た一番怖い夢って何?とか」
――……。改めてKENTAさんにとって杉浦貴とはどんな存在でしょうか?
▼KENTA「やっぱりね、ずっと一緒に戦ってきて僕のプロレスキャリアの中で“好きな試合"っていわれたら杉浦貴との試合が出てくるんで。僕より10歳年上であの竹野内豊とも同学年のタカシ。あの年であの肉体を維持しながらやってるっていうのは、やっぱり凄いことだと思うし、イスなんか使う必要ないし。やっぱ肉体が武器なんでね。そういうタカシとやり合いたいって気持ちが強いですね」
――肉体こそ凶器、いつもは笑いを振りまく杉浦貴と…
▼KENTA「みんな、あのタカシを待ってると思うんですよ。SNSでの不適切投稿、コンプライアンスに触れるような、ギリギリのあのヒヤヒヤするようなヤツ…やっぱり味わいたいじゃないですか。やっぱりあれが見たいですよね。また戻ってきてほしい…!っていう」
――……。『試合で闘って笑顔を取り戻させる』というのも冷静に考えると難しい気がするのですが、具体的にどんな方法で?
▼KENTA「やっぱりコチョコチョしたり、『いないいない…ばぁ!』ってやってみたいですね」
――それは普通に赤ちゃんにやるヤツですね…とにかく笑顔がみられたら勝ち!みたいな気持ちで臨むと
▼KENTA「そうですね。とにかく笑顔を見たいし、肉体を武器とするタカシに戻ってほしい。そしてSNSでもね、あの際どい…あの“不適切発言おじさん"を絵に描いたような投稿をするタカシに戻ってほしい。だから、もしこの試合で僕が勝ったら、TEAM 2000Xを抜けて欲しいですね」
――ちょうどご自身もユニットを立ち上げたばかりなだけに、また一緒にやりたいと?
▼KENTA「だから僕が勝ったらタカシにはTEAM 2000Xを抜けてもらって……僕ら以外のチームに入ってほしいですね」
――“そっちを抜けてこっちに入れ"が普通だと思うのですが、そんな無責任な…
▼KENTA「SNSでヒヤヒヤするとか、仲間内でそういうのはしたくないんで。ああいったポストをされるとチームの士気も下がるし、何よりそういった投稿は第三者として『うわぁ…』って楽しみたいんで。T2000Xは抜けてほしいけど、どっか別のチームに入ってほしいですね」
――言葉を失った杉浦さんは、ヨシタツさんに耳打ちをしてコメントを発する手段をとっていますが…
▼KENTA「いや言葉を失ってるようで失ってないんですよ。だって試合中、めっちゃ声出してるから。攻撃する時、めっちゃ声出してるからね。“言葉を失ってる"の意味が分かんない。しゃべるのか、しゃべんないのか、ハッキリして欲しいですね。しかもタカシは自分でしゃべれる子なのに、それをわざわざ自分よりもしゃべりが劣ってるかもしれない人に耳打ちして言わせるっていう…あれが意味分かんないですね」
――そういったものも含めて全部終わりにさせないと…ということですね?
▼KENTA「そうですね。やっぱりヨシ・タツもちょっと困ってる部分が見え隠れする時もあるから、両者にとってプラスになってない気もするし。いろんな葛藤が両者の間で見え隠れするから、めちゃくちゃ非効率的」
――KENTAさんとしてもNOAHに再入団を果たした1年の締めくくりになる試合となりますが、どんな試合を?
▼KENTA「今年NOAHに戻させていただいて、最後はやっぱり良い形で締めくりたいと思うし。その最後でタカシを笑顔に戻すことができれば、すごく良い締めくくりができると思うんで。とにかくこの試合に勝ってタカシを本来の姿に戻して年を越したい。そして2025年のプロレスリング・ノア最後の試合になるんで、ぜひ会場に皆さんで集まって、最後盛大に盛り上がって終わりたいなと思っています」

