
子どもにとって、祖父母の存在は特別なものと感じたことはありますか。
親とは違う距離感で見守り、時に友達のように、時に人生の先輩として寄り添ってくれますよね。
今回MOREDOORでは、祖父母と孫の微笑ましいエピソードをご紹介します。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。
Eさんの場合
85歳の祖父と82歳の祖母。孫が7歳だったころのエピソードです。
共働きの両親に代わり、孫は週に2回ほど祖父母の家で過ごしており、とくに祖父とは秘密基地を作ったり、昔ながらの遊びを教えてもらったりと、まるで親友のような関係でした。
祖父母は「孫の笑顔が何よりの生きがい」と口をそろえて話し、孫もまた祖父母の家を「魔法の家」と呼んで心から慕っていました。
孫が幼稚園から帰ると……
その出来事が起きたのは、秋の夕方。祖父母の家のリビングでした。
その日、孫は幼稚園で大切にしていたおもちゃを友達に壊されてしまい、ひどく落ち込んで帰ってきました。
いつもなら玄関を開けるなり「じいじ!ばあば!」と駆け寄ってくる孫が、その日は俯いたままソファの隅で静かに泣いていたのです。
祖母が優しく声をかけても、孫は首を横に振るばかりでした。