・今回の問題の本質
Kさん「でも、俺は今回の問題の本質って、ライブマナーというよりTPOの話だと思うんだよね。例えば、ファンが大合唱してる海外ライブを引き合いに出す投稿とかもあるけど、全員が合唱してる中で大熱唱してるんだったら逆にTPO守ってるでしょ。
色んな意見が出てるのは場によって違うことを同列にして語るからだと思う。ブッキングとワンマンでも違うし、ライブハウスとスタジアムでも別物。その空間やライブ演出を無視して外から一律に、声出しとかファンの熱唱がNGとかを語るのは暴力的だよ」
──じゃあ、具体的な話、B’zのスタジアムライブで6曲目までフルで熱唱してたっていうのはTPO的にどう思いますか?
Kさん「まず、音楽創る側として意見を述べると、どんなものであってもその好きの熱意はストレートに嬉しい。ただ、同時に1ファンとして客層も踏まえて周囲のお客さんの気持ちになって考えると、まあナシってほどじゃないけどボール気味かなとは思う。それがアリになるのは頭から6曲全部『太陽のKomachi Angel』だった時だけ。
なにせ、スタジアムライブの空間って整然としてるしB’zのライブも完璧に流れをコントロールするショウって感じだし、俺がお客さんとして隣に立ってたとしたら正直ちょっと気まずいかも。共感性羞恥を覚えるというか、カルチャーが違う感じがする。
B’zくらいの規模になると、初めての人とかも多いと思うし、普通のワンマンよりオープンな場なんだと思う。だから、多分カルチャーの違う人もいて、その中にはライブハウスのブッキングライブの経験が常識の人もいれば、スタジアムの聞き方が常識の人もいる。
別にどっちも否定されるもんじゃないけど、カルチャーのノリってあるよなあって。好きな人が集まってるはずなのに、B’zくらいファンが多いと、みんなが楽しめるようにっていうのは難しいもんだなと思わされたな」
──とのこと。色んな話が出たけど、ワンマンライブは秘密基地の話とか、アーティストによりけりだからライブマナーとひとくくりに言えないという話は興味深かった。
ちなみに、そんなKさんは「良いライブになりさえすればどういう聞き方してもOK」派らしい。TPOと言うと窮屈に聞こえるけど、アーティストの世界観を受け取って一緒に場を創れるか。それが大事なのかもしれない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
