・熱い理由
回答者は4名だけであるが「広島焼き」はダメでも「広島風お好み焼き」ならまだ許せるという人が多かった。その中の1人に「でも広島焼きでも広島風お好み焼きでも一緒じゃないですか?」と聞いてみたところ……
「お好み焼きは戦後の “一銭洋食” から始まって、復興のシンボルとしての一面があるんです。時代と共に復興が進み、具材もボリュームアップしたりしてるんですね。
おそらく多くの広島県民には、お好み焼きにある程度の誇りがあるのかなと。我々はお好み焼きという名称で育ってきているので、やっぱりお好み焼きという名前は入れて欲しいです」
熱いッッッ!
「一銭洋食」とはお好み焼きのルーツとされる、小麦粉と具材で作る鉄板焼き料理のこと。そこから独自の進化を遂げたのが広島焼き……いいや「お好み焼き」らしい。
つまり広島の人にとってお好み焼きはお好み焼きであり「広島焼き」ではないということ。その根底には戦後の復興を伴った歴史、さらには地元愛が絡んだ熱い理由があるようだった(記者調べ)。
いずれにせよ、少なくとも広島県に出かけたら「広島焼き」ではなく「お好み焼き」と呼ぶのが礼儀というものであろう。郷に入らば何とやら、である。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
