麻薬取締法違反の罪で9月22日に起訴された俳優・清水尋也被告が保釈保証金200万円を納付し、24日に警視庁東京湾岸署から保釈された。
報道陣とファン、ヤジ馬が集まる中、午後7時過ぎに清水被告は黒のスーツ、ネクタイに身を包み、警察官らに付き添われながら、こわばった表情で玄関に姿を見せ、「この度は申し訳ございませんでした」と謝罪。6秒間、頭を下げた。
清水被告は昨年7月頃に東京・杉並区の自宅で大麻を含有する植物片を所持していた疑いで、9月3日に逮捕された。
容疑を認めた清水被告は供述で、20歳頃に留学先の米ロサンゼルスで初めて大麻を使用し、今年に入ってから「月に数回ほどのペースで(大麻を)吸っていた」などとしていた。
芸能記者が「思い当たるフシ」を振り返る。
「これまで何度か映画の舞台挨拶などを取材しましたが、なるほど大麻を使用していたせいか、テンションが高く、何か暗い影が滲んでいるような雰囲気でした。ところが湾岸署から出てきた姿を見ると、まるで憑いているものが取れたかのように、穏やかな表情でしたね」
逮捕当初、清水被告は入手先についてかたくなに口を閉ざしていたが、保釈された当日、乾燥大麻を所持したとして、警視庁薬物銃器対策課が俳優仲間の遠藤健慎容疑者と、20代のアルバイト男性を同法違反(共同所持)の疑いで逮捕した。
アルバイト男性は大麻の調達役とみられ、「(清水被告と)どの売人から買うか相談して、2グラム買った」と説明。代金は清水被告が負担したという。
清水被告の逮捕後には「俳優の立場にあったので大麻を自分で購入できず、友人に頼んで購入してもらっていた」と供述したことも新たに判明していた。
「清水被告は仲間を守るのかと思いきや、1日も早く保釈されたかったようで、あっさりと仲間を『売って』しまった。追加で逮捕された2人にすれば、たまったものではないでしょうが…。清水被告は公判を経て薬物との関係を断ち切り、復帰ロードを歩むことになるのでしょう」(前出・芸能記者)
新たに逮捕された2人も、取り調べに対して洗いざらいブチまけることになるかもしれない。
(高木光一)

