フィギュアスケートの全日本選手権が12月19日、東京・代々木第一体育館で行なわれ、男子ショートは北京五輪銀メダルの鍵山優真が104.27点を挙げ、暫定トップに立つ好発進を決めた。
鍵山は冒頭、4回転+3回転のトウループを着氷。2つ目の4回転サルコウは高さのある鋭い回転で降り、GOE(出来栄え点)の速報値は高い加点を得た。後半のトリプルアクセルを降りた後はややバランスを崩したが、そのあとは滑らかなスケーティングで会場のファンやジャッジを唸らせる。
安定した演技でフィニッシュ後は控えめにガッツポーズ。シーズンベストは超えられなかったが、明日のフリーに向け弾みのつくスタートになった。
今大会は来年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪の代表最終選考会を兼ねている。ゆえに男子シングル出場枠「3」を巡り、例年以上に大きな注目が集まっている。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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