●Windows 10 EOS後の市場は?
――Windows 10 EOS後、PC市場の動きをどう見ていますか。
杉野本部長(以下、敬称略) EOSに向けて9月に需要のスパイクがあり、10月14日まで買い替えが盛り上がりました。法人はEOSの1年前からWindows 11移行を進め、一般のお客様は10月前後に集中しました。11月以降は落ち着きを取り戻していますが、過去のEOS時よりもピークは小さめといえます。これは法人の早期移行や機能アップデートの影響で、ピークが分散したためです。
――売れ筋モデル製品は何でしたか。
杉野 スタンダードなPCで16.0インチのモデルが売れました。オールインワンノートPCとして人気を博したと考えています。ただ、今後はCopilot+PCの「XPシリーズ」の販売にも力を注いでいきます。クラウド接続なしでPC本体でAI処理ができることは大きな価値です。AIエージェントによる生成・編集をスムーズに行うことができるため、ビジネスからクリエーティブまで幅広いニーズに応えます。
新規顧客を獲得するという点では、若年層向けに発売した「Gシリーズ」の販売も強化していきます。Gシリーズは13.3インチで、新色「セレストブルー」を採用しています。当社のお客様は40~50代がメインですが、10~20代の認知を広げるためにデザインを刷新しました。学生などの新しい顧客層に「Dynabook」というブランドを知ってもらい、使ってもらうことを目的に色やデザインで差異化を図りました。
●SNS・イベント・VTuberコラボで広がるブランド体験
――マーケティング策ではどんな取り組みを?
杉野 若年層を獲得するための策として、東京・原宿の人気カフェとコラボして「dynabook BLUE STUDIO」というイベントを開催しました。このイベントでは、タッチ&トライやAI体験、SNS映えするフォトスポット、オリジナルメニュー、人気YouTuberのマリマリマリーさんとコラボした展示コーナーなどを設置。若年層が集まる場で製品体験を広げました。また、SNSやYouTubeを活用してブランド認知を高める策も強化しています。特にYouTubeでは、こちらもマリマリマリーさんとコラボして、製品の魅力を自然に伝えています。
――XPシリーズでは新製品を発売しましたね。
杉野 はい、12月19日(本日)に発売した「XP9」「XP6」は、AI時代に最適化したCopilot+PCです。「Intel Core Ultra Series 2」を搭載し、動画編集やAI生成を快適にこなせます。加えて、dynabookシリーズとして初めてクアルコムの「Snapdragon X Plus」を搭載した「dynabook XD5」も発売しました。
今回、発売した製品では放熱技術を駆使したdynabook独自の「エンパワーテクノロジー」を組み合わせることでCPU性能を安定的に維持しています。また、長時間の高負荷処理による電力消費増加や、それに伴うバッテリー劣化の課題にも対応。万が一劣化した場合も、お客様自身で簡単に交換できる「セルフ交換バッテリー」を採用しています。AI機能に加えて、お客様の利便性を高めた製品に仕上げています。

