「東京に出て激動の時代が始まります」
――ニュアンスといえば、周平さんは年齢を重ねて愛嬌が出てきて男性ファンも増えた印象です。たかのりさんは、他のインタビューでも言っていたように、突き抜けて、“変なたかのりさん”が出てくるようになりました。そんなことは感じますか。
周平魂 なるほど。毎回、舞台に出る前に、たかのりが「ネタ、何する?」って聞いてきて、「これかな」とか言って出て行っていたんですけど、2025年の初めごろは、もうそういう話もしたくなかったんですよ。
だからといって、それをやめたいと言いたくもない。だから、6ステあった日にたかのりから逃げまくって、全ステージで何も言わんと舞台に出ていったんですよね。それが、たまたま、いつもよりウケたんですよ。同じネタをやっても全然ちゃうのよね。
俺が何を言い出すかわからへんから、たかのりはちゃんと聞いてから話す。それがよかったように思いますね。2024年から2025年で何が変わったのかと言えば、あれが意外と荒療治やったように思います。

たかのり 結局、僕は決まったことしかできないんで、「周平がこれを言ったら、これを言う」ってやってるから、いきなり違うことを言われたら頭がグチャグチャってなる。それでストレスもたまるし、そういうのがお客さんにバレてたと思うんですよ。
僕はツッコミ文化のないところで育ってるので(広島県出身)、ツッコミをやるってなると構えるから、会話のリアクションにしたという。
周平魂 実は、あれがいちばん『THE SECOND』で優勝できた要因かもなって思いますね。さすがに、『THE SECOND』は(ネタを)決めていってますよ。そんなカッコよすぎないですよ。でも、あっこからだいぶ漫才が楽しくなりましたね、
びっくりしたのが、ミルクボーイさんの番組に呼んでもらったときに、俺らの1年目の映像を見たんですよ。そしたら、たかのりのスタンスがいま、そこに戻ってきてんのよね。
たかのり 過去の映像って見ると恥ずかしいじゃないですか。でも、僕は恥ずかしくなかったんですよ。

――1年目もリアクションだったから、より自然な会話の応酬になっていた、ということでしょうか。そう思うと、今年に入って“原点”を取り戻したことが、『THE SECOND』優勝、初のNGK単独ライブ、そして東京進出に導いていったように見えます。
たかのり ちゃんと時間かかりました。でも、一つひとつをちゃんと踏んでなかったら無理でしたね。
――奇跡のような2025年ですね。
周平魂 ほんまにラッキーすぎるというか。で、また2026年から東京に出て、激動の時代が始まります。
「NGKやからこそできるオープニングの演出もある」
――NGKでの「闊歩旅’25 億穐楽」も、2025年の新ネタからどれを出すのか楽しみですね。
周平魂 ぜひ楽しみにしてほしいです。僕らからするともう、背水の陣なんで。
たかのり うん? なんで背水の陣? 言葉選びを完全に間違ってるって。
周平魂 マジの背水の陣やから。ここでほんまにバチバチかまして、「うわ、ツートライブ、やっぱおもろいな」って思ってもらう。さっき、ライターさん、なんて言ってくれてましたっけ?

――大阪でいちばんおもろい漫才師と思っていたツートライブが、『THE SECOND』で優勝して日本でいちばんおもろい漫才師になりました、と。
周平魂 はいはいはい、NGKではどれだけ「日本一面白い漫才師ちゃうか?」と思ってくれる人を作れるか。そういう点での背水の陣なんで、勝負かけたいですね、やっぱり。「闊歩旅」をやるために毎月、新ネタを下ろしてきましたし、その中から選んで選んで選び抜いたネタをやります。
たかのり この1年で周平が30~40本、作った中から、よりお客さんに喜んでもらえるような、いろんな種類のネタをやっていこうと思います。同時に、『THE SECOND』の副賞の高級オーダースーツ仕立券で作った新衣装もお披露目しようと思っています。
周平魂 NGKやからこそできるオープニングの演出もあるんで、それも楽しみにしてほしいですね。
たかのり 僕ら、漫才のツアーでセットとかオープニングにめっちゃ凝ることはあんまりないんですけど、今回は本当に18年の集大成なので、NGKでいろいろやらせてもらおうと思います。
