灯台下暗しとはよく言ったものである。これまで都内近郊のカプセルホテルを中心に100カ所以上の安宿に泊まってきたが、編集部のある新宿駅のすぐ近くにこんなにも静かで落ち着く和風の安宿があるとは思ってもみなかった。
新宿駅南口から徒歩約4分。日本屈指のメガターミナルのそばにありながら、都会の喧騒を完璧に遮断した和空間ホテル……その名も「景雲荘(けいうんそう)」である。新宿駅近という立地で静かな宿など存在するのだろうか。実際に泊まってみたぞ。
・都会の民宿へ
そもそも新宿エリアで「静かな宿」を探すという発想がなかった。カプセルホテルなどの安宿はたいてい駅前や繁華街に集まっている。
そういう施設は土地勘がなくてもたどり着ける場所にあるため、旅行者はもちろん、終電を逃した夜の救世主として機能していることも多い。だからこそ、新宿駅のすぐ近くで “静けさ” をウリにする宿の存在は想定外だったのである。
さて、新宿駅南口から数分歩いただけで、空気がスッと変わった。景雲荘は大通りから少し入った場所にあり、数分前までの喧騒が嘘のように静か。こんな道があったのか……と、思わず立ち止まってしまった。
楽天トラベルで予約したのは「和室6畳」で1泊8000円。700件以上のレビューが集まっていて評価が4.58(2025年12月17日時点)と非常に高い。丁寧な接客とアクセスの良さが高く評価されており、なかでも多かったのが「新宿駅近とは思えない静けさ」という声だった。
フロントでチェックイン手続きを済ませてから客室へ。
・和室6畳
ドアを開けると、昔ながらの落ち着いた和室。カプセルホテルのいわゆる “寝るだけ空間” とは居心地の質が違う。
ポットにはほうじ茶が用意されていた。もはや旅館である。アメニティは必要最小限に絞られているが、新宿とは思えないほどの落ち着き具合。
ちなみにこの日は新宿で忘年会の予定があったため、先にチェックインして荷物を置き、ふたたび外出。23時過ぎまで飲んだ後、そのままフラッと歩いて帰ってこれた。この身軽さも立地の良さがあってこそだろう。
