レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、将来的に他のカテゴリーでもレースをしたいという願望を持っているが、チーム代表を務めるつもりはないようだ。
5連覇こそ逃したものの、すでに4度のF1チャンピオンに輝いており実績は十分のフェルスタッペン。本人も実績自体に強いこだわりはなく、新レギュレーションのF1マシンが楽しめないモノだった場合は、未練なくF1から引退する構えだ。
彼の引退が早かろうとそうでなかろうと、チーム代表としてF1に関わり続ける可能性もなくはないが、フェルスタッペンはこの提案を一笑に付し、F1でチームを率いることは「冗談でも」ないと冗談を飛ばし、他の道を選びたいと語った。
実際フェルスタッペン自身は、F1から引退してもレースの世界から引退するわけではなく、今年ライセンスを取得したニュルブルクリンク24時間レースであれ、フェルナンド・アロンソと並んでレースをしたいと何度も示唆してきたル・マン24時間レースであれ、レースを続けるつもりだとすでに何度も発言している。
ウェブサイト『Formule1.nl』のインタビューで、フェルスタッペンはF1で良いチーム代表になれるかと尋ねられた。彼はその考えに笑い、冗談めかしてこう言った。
「F1でそんな風になるつもりはないよ。絶対に無理だよ!」
彼は、F1以外のモータースポーツにおける他の目標を挙げ、チーム代表となる可能性を否定する理由を説明した。
「F1チームのチーム代表なら、どんなことがあってもイギリスかイタリアに住まなければならない。僕はそれを望んでいないんだ。それは現実的な問題だけど、その役割は大きすぎる」
「それは僕の好みでも、目指すものでもない。何年もF1でレースを続けてきた後、引退を決めたら、しばらく休むだろう。僕は他のことをしたい。レースもするけど、より小規模で、自分の条件でね」
F1チームはほとんどのチームがイギリスを本拠地としており、フェラーリとレーシングブルズはイタリアが本拠地であるものの、レーシングブルズはレッドブルとの連携を強化し、イギリス拠点の重要さが増している。ハースやキャデラックといったアメリカチームも、イギリスに拠点を構えている。
F1のチーム代表は批判の矢面に立つ人物でもあり、フェルスタッペンがその役割を担うことはおそらくないだろう。

