
平畠啓史が選ぶJリーグ10大ニュース|誇りに思える川崎のACLE準優勝。水戸の昇格劇は映画にできる!
シーズンが終わると、監督交代や選手の移籍の話題が多くなってきた。どのクラブも来年は例年に比べて始動が早いようで、あっという間に2026シーズンモードに入ってしまいそうなので、その前に2025シーズンを振り返る意味でも、Jリーグを勝手にランキング形式で振り返ってみたい。ランキングといえども便宜的なものなので、たいして意味はありません。
■10位/J3からの昇格クラブ、すべてJ2初昇格
優勝した栃木シティ、2位のヴァンラーレ八戸、そしてプレーオフを制したテゲバジャーロ宮崎、すべてJ2初昇格。優勝した栃木Cは今シーズン、Jリーグ初参戦ながら、1年でJ3を駆け抜けた。ピッチで繰り広げられるフットボールの面白さはもちろん、クラブの施設、試合当日のスタジアムでの各種取り組み、そして田中パウロ淳一のSNSの発信など、独自の取り組みも多く、ピッチ内外で「栃木シティ旋風」を感じさせるものだった。
■9位/西川周作、J1リーグクリーンシート200試合達成
3月8日、第5節・ファジアーノ岡山戦で達成! 個人的にはもっと大騒ぎになっても、称賛されてもいい大記録だと思っている。まさに勝点を持っている選手の証。今シーズンを終えて、無失点試合の数は「212」まで伸びた。そして、J1の通算出場試合数を「660」まで伸ばし、1位の遠藤保仁の「672」まであと少し。あいかわらずのゴール前での存在感。正確なフィード。そして、勝利した時の笑顔。どれも衰えなし。来シーズンの西川周作はさらに注目度が上がるだろう。
■8位/岡山、ホームゲーム全試合でのホームエリアチケット完売
J1リーグ初挑戦となった2025シーズンのファジアーノ岡山。ホームのJFE晴れの国スタジアムは常に満杯。ホーム最終戦の浦和レッズ戦は販売開始後5分で完売。スタンドからは初のJ1を楽しむ雰囲気が伝わってくるし、プレーに対する反応も非常に良かった。その後押しを受けて、チームも奮闘。初のJ1を13位で終えた。サンフレッチェ広島のホーム、エディオンピースウイング広島ではリーグ戦の全試合のチケットを完売。こちらも常に最高の雰囲気だった。
■7位/川崎、ACLE準優勝
半年も前になると忘れがちだが、アジア・チャンピオンズリーグエリート2024-25で川崎フロンターレが準優勝したことを忘れたくない。完全アウェーの環境で、世界的にも有名な選手が揃うアジアの強豪に対し、勇敢に立ち向かったフロンターレの戦いぶりは素晴らしかった。いつもよりボールを持つ時間は短くなっても、ハードワークを繰り返し、組織的に戦う姿は感動的だったし、誇りに思えるものだった。
■6位/“オール国内組”日本代表
7月に行なわれたE−1選手権では、Jリーグで活躍する選手が招集された。常にハードワークを続け、実績十分な名古屋グランパスの稲垣祥、川崎フロンターレの大関友翔やファジアーノ岡山の佐藤龍之介など若い選手も招集され、新鮮な感じのする日本代表だった。かつてはJ3でプレーしていたアビスパ福岡の安藤智哉や柏レイソルの久保藤次郎が招集されたのは胸熱だったし、現在J2やJ3でプレーする選手の希望にもなったはず。非常に興味深い日本代表だった。
■5位/釜本邦茂さん死去
日本を代表するストライカー、そしてガンバ大阪初代監督の釜本さんがお亡くなりになった。偉大な記録、功績は色んなところに記されているので、ここでは割愛さていただくが、個人的には子どもの頃、ヤンマーディーゼルの試合も見に行ったし、釜本邦茂サッカー教室で住んでいる街に来てくれたことを覚えている。太ももの太さ、ボールを蹴った時の音、シュートの威力。言葉が出なかった。これからも日本のサッカーを、Jリーグを温かく、時に厳しく見守ってください。釜本さん、ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
■4位/ドラマは最終節まで
すべてのカテゴリーで優勝が最終節まで決まらないというドラマティックな展開に。特にJ2の最終節は劇的な展開。4位の徳島ヴォルティス対1位のV・ファーレン長崎は1-1が続き、アディショナルタイムに徳島のトニー・アンデルソンのシュートを長崎のGK後藤雅明が顔面セーブ。このシュートが決まっていれば、ホームで勝利していたジェフユナイテッド千葉が2位になっていた。カターレ富山の残留劇もドラマティック。そして、J1昇格プレーオフ準決勝では千葉の大逆転劇。予想のつかないスリリングな展開が続いた。
■3位/水戸、J2初優勝、J1初昇格!
2000年からJ2の舞台で戦い続けた水戸ホーリーホックが、ついにJ1昇格を掴み取った。『デイドリームビリーバー』をもとにしたチャントを水戸のサポーターは歌う。“ずっと夢追いかけて光掴もう オオ FC水戸 オオ 俺たちの誇り”。ホーリーホックを信じ続けた人たちは夢を掴み取った。どれくらいの映像が残っているかは分からないけれど、この歴史や昇格劇は映画にできる! 映画化を期待しています。
■2位/2025シーズン年間総入場者数過去最多
Jリーグの今シーズンの年間総入場者数は13,503,210人で、Jリーグ史上初めて1,300万人を突破し、過去最多を更新。そして、2026年は百年構想リーグ、ワールドカップを経て、秋春制への移行と続いていく。好調な観客動員を良い形で2026年に繋げていきたい。オールスター開催など、チャレンジングな2026年になりそうだが、どんどん色々なことに挑戦して、さらに魅力的なリーグになることを願っている。
■1位/鹿島、9年ぶり9度目のJ1リーグ優勝!
簡単なシーズンではなかったはず。関川郁万や安西幸輝が負傷。3連敗も二度あった。それでもタイトルに対する渇望がピッチとスタンドを一つにし、より強固な集団になっていった。7月20日、第24節・柏レイソル戦から15戦負けなしでシーズンを終え、タイトルを獲得した鹿島アントラーズ。早川友基のMVP。得点王のレオ・セアラ。2025シーズンは鹿島の年になった。来シーズンの鹿島も楽しみにしたい。
取材・文●平畠啓史
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