・600円のラーメンだと!?
……途方に暮れた私(佐藤)の目に留まったのは、何気なく置かれた立て看板だった。
「本日特別価格 ラーメン600円」だと!?
え? 600円? この辺の相場は丼ぶり1杯2000円だと思うんだけど、1000円以下ってマジなの? そもそも築地に限らず、今日日(きょうび)ラーメンを普通に食っても1000円くらいすると思うんだけど、1000円でお釣りが来るって、ウソみたいなんだけどな。
どうやらこのお店で食えるようだ。
このお店「麺屋NOBUNAGA ‐SHOGUN‐」というらしい。京橋と茅場町にもお店があり、夜は完全予約制でコース料理の提供も行っているそうだ。
さて、入店してメニューを見ると、表に出ていた「NOBUNAGAラーメン」は本当に600円だった。ちなみに普段は税込980円で提供しているようである。
980円でも築地の相場からすれば安いなあ。と思いつつも、ページをめくると次ページにはしっかり築地メニューがあった。「和牛と黒トリュフの金箔ラーメン」は税込9500円! 600円のラーメン15杯食える~ッ!
そんなわけで、私は600円のNOBUNAGAラーメンと、それだけでは何だか申し訳ないので、「博多明太高菜飯」(税込450円)をお願いしました。これ2つで1050円はお得でしょ?
スープは魚介のきいた鶏白湯。旨味がしっかりしているのに、後味はあっさりしていて、ひと口飲むとクセになる美味しさ。独自製法で48時間煮込んでいるのだとか。
歯ざわりの良いオリジナルのちぢれ麺とスープの相性はバツグン。鶏チャーシューまで入っていて、600円で頂くのが申し訳ないほどの珠玉の1杯だ。アクセントのレモンの酸味も〇。
今回の600円での提供はゲリラ的に行っているようだが、毎月1日(1月を除く)は「NOBUNAGA DAY」としてこのラーメンを500円で提供しているらしい。気になる人は、公式ページで情報をチェックしてくれ。
すっかりインバウンド向け価格が当たり前になった築地において、このお店は最後の聖地なのかもしれない……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 麺屋NOBUNAGA ‐SHOGUN‐
住所 東京都中央区築地6丁目23-2GRAN PASEO銀座築地1階
時間 11:00~14:30、17:00~22:00(ディナーは完全予約制)
定休日 日曜日
参考リンク:麺屋NOBUNAGA、TBS NEWS DIG
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
