大阪・関西万博が閉幕して早くも2ヵ月が経ったが、関西ではいまだにミャクミャクが大人気。グッズショップは整理券が必要だし、限定デザインの商品も飛ぶように売れている。
先日インテックス大阪で開催された『ジャパンモビリティショー関西2025』でも、万博の残り香を感じるアイテムをたくさん発見した。
そのうちのひとつが、ほっかほっか亭の『ワンハンドBENTO』。万博のために開発された、片手で食べられるよう工夫されたお弁当なのだが……ぶっちゃけコレって、おにぎりと何が違うの!?
・ほっかほっか亭『ワンハンドBENTO』
ジャパンモビリティショー関西では、全国からグルメが集まるイベント『味わいロード』が同時開催されていた。
イベント価格ということもあり、全体的にちょっぴりお高めの設定が多い。
しかしそんな中でも……
俺たちのほっかほっか亭では、『ワンハンドBENTO』を含むご飯たちが いつもと同じ良心的な価格。ありがてぇ~っ!
ちょっと観察した感じでは、ワンハンドBENTOを購入していたのは早く食事を済ませて展示を見に戻りたそうな人が多かったかな。
この光景、大阪・関西万博を思い出すなぁ……。
万博会場では海外の珍しいグルメが多く並んでいたが、そのどれもが高額。しかも長蛇の列が当たり前で、手っ取り早く何かを食べたかったお客さんにとってワンハンドBENTOは救世主とも言える存在だったのだ。
──話を戻そう。今回モビリティショーで提供されていたワンハンドBENTOは4種類。
和牛(税込1400円)、チキン南蛮(税込800円)、ポークたまご(税込700円)、海苔弁(税込500円)で、プラス500円で唐揚げ2個とハッシュドポテトが付くセットにもできる。
どれも魅力的で迷ったのだが、筆者は定番の海苔弁と、万博では数量限定だった和牛をいただくことにした。
・おにぎりと何が違う?
筆者自身も展示に戻る時間が迫っていたため、今回は単品でオーダー。
三角の包みがふたつ並ぶ姿は、お弁当やおにぎりというよりもサンドイッチのよう。見た目的には小ぶりだが、果たして満足できるのかしら?
まずは定番の海苔弁からいただこう。
包みを片手で持ち、もう片方の手でめくるように開封すると手を汚さずBENTOを露出させることができた。
中には白身フライ・ちくわの磯部揚げ・卵焼き・レタスなどが入っていてずっしりと重い。
コレは「おにぎり」なんていう可愛いカテゴリには収まらない迫力、とでも言うべきか。「これひとつで満腹にしてやる!」というほっかほっか亭の気概すら感じるようだ。
意外だったのは、その食べやすさ。
ギュッと固く握られているわけでもないのに、ボロボロにならず最後までバランスよく食べられる。片手でも、立ったままでも、歩きながらでも、他のことに集中していても食べやすそう。なるほど、万博で重宝された理由がよくわかるね。(上の写真はこの後ご紹介する和牛を食べているところです)
一方和牛は、開封してすぐにドドーンとたっぷりの牛肉が登場。
1400円もするだけあってさすがに豪華。ひと口目から幸せだぁ!
表面の肉を食べ切っても心配無用。中にも和牛と卵焼きがぎっしり詰まっている。
昔お菓子のトッポのCMに「その点トッポってすげぇよな、最後までチョコたっぷりだもん」というセリフがあったが、まさしくワンハンド弁当和牛も「最後まで和牛たっぷりだもん」って感じ。
うん、間違いない。コレは “おにぎり” ではなく “弁当” である。
ここまでキレイに名が体を表す商品を出せるのなんて、他には小林製薬ぐらいしか思いつかない。わかりやすいネーミング、片手で食べられる手軽さ、どっしりしたボリューム、そしてイベントに左右されない良心的な価格がヒットの理由と見た!
