現地12月18日、ブラジル・ベレンで開催中のバレーボール男子世界クラブ選手権・予選ラウンド第3戦が行われた。第2試合は男子日本代表主将・石川祐希が所属する欧州王者シル スーザ シコマ モニーニ・ペルージャ(イタリア)がブラジルリーグ1位のサダ・クルゼイロと対戦。セットカウント3-0(25-19、25-23、25-21)の完勝で勝点を8としてB組1位で準決勝へ駒を進めた。
両チームともに初戦から先発メンバーを変えず。前日に大阪ブルテオンとの接戦を制して2連勝で勝点5のペルージャは司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OPが元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBはアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレのアルゼンチンコンビ、Lに元イタリア代表マッシモ・コラチ、OHはポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表・オレフ・プロトニツキを起用。石川は大阪ブルテオン戦に続きコートに立つことなく試合を終えた。
1勝1敗で勝点3のクルゼイロは、先発はブラジル代表のSマテウス・ゴンサウヴェスとLアレクサンドレ・エリアスに、元同国代表からMBのルーカス・サートカンプとオタビオ・ピント、OHのロドリゴ・レアオとドゥグラス・ソウザ、昨季の国内リーグでMVPを受賞したOPウェリントン・オッペンコスキを起用。決勝進出への望みをかけてこの予選ラウンド最終戦に挑んだ。(S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ)
第1セット開始早々の3連続失点で追う展開を強いられたペルージャだったが、大阪ブルテオン戦で18本を積み上げた好調なブロックで序盤に逆転。終盤にジャンネッリのサーブでブレークを引き寄せた後、プロトニツキのエースでリードを広げて試合を先行した。
第2セットもプロトニツキのサーブで相手の誤打を誘うと、ロセルがエースを決めてリードを2点とする。ところが、ベンタラが被ブロックと連続の誤打で3失点。サーブミスも加わり、あっという間に劣勢へと転じる。迎えた後半は一進一退の展開へ突入。ペルージャはOH陣の奮闘で同点へ巻き返した後、相手のレフト攻撃がラインを割って前に出る。
だが、終盤を前にプロトニスキのアタックがコートを外れると、続くベンタラのバックアタックもブロックに捕まり再び後退する。それでも、21-22からベンタラのサーブを起点に猛攻を開始。ジャンネッリのブロックを挟んでセメニウクがレフトからの2打を沈めて勢いに乗り、セット連取に成功した。
この時点で勝点6としたペルージャは、同組もう1試合の結果を待たずに大阪ブルテオンを除く2チームが勝点で下回ることが確定したため、準決勝進出が決まった。
第3セット、やや疲れが見え始めたペルージャにミスが散見する。ビハインド1点のまま迎えた終盤、流れを変えたのはまたしてもサーブとブロックだった。まずはジャンネッリが相手OHの打球をシャットアウトすると、セメニウクが2連続エース。
リリーフサーバーで起用されたチェコ代表ドノヴァン・ジャヴォロノクの強烈なサーブでダイレクト弾を叩き込んだロセルがブロックでも得点を重ねる。怒涛の反撃で奪った2度目のマッチポイントを、ベンタラの豪快なライト攻撃で仕留めて試合に幕。3連勝で勝点8としたペルージャがB組首位で準決勝へ駒を進めた。
ペルージャは、セメニウクが試合最多の16得点(アタック12、エース1、ブロック3)。フルセットマッチだった大阪ブルテオン戦で18本を記録したブロックは、この日も12本と二桁に乗せて好調ぶりをアピールし、アタック、エース、レセプションとブレーク数でも相手を大きく上回った。
第3試合では、アジア2位の大阪ブルテオンがアフリカ1位のスウェリー・スポーツクラブ(リビア)と対戦。セットカウント3-0(25-22、25-23、25-21)の完勝で2勝1敗とし、ペルージャに次ぐB組2位で準決勝進出を果たした。
大阪ブルテオンは、1、2戦の先発陣をベンチに置いてメンバーを一新。先発にS中村駿介、OH仲本賢優、甲斐優斗、OP西山大翔、MB山内昌大、西川馨太郎、L池城浩太朗を起用した。
リードの奪い合いが続いた第1セットは、後半に3点ビハインドを2度の3連続得点で覆して先取。2セット目は追う展開で迎えた後半14-17から甲斐のエース1本を含む6得点で逆転に成功してセットを連取した。劣勢の第3セットに流れを呼び込んだのは甲斐とMB西川だった。4点を追う後半の入りに西川のブロックを含む3得点でリズムをつかむと、その直後に甲斐のサーブが炸裂。エースを皮切りに3連続ブレークで追い上げからリードへ転じる。
終盤にはリリーフサーバーを任された主将・西田有志も加点に貢献。最後は、試合最多19得点目(アタック15、エース2、ブロック2)をマークした甲斐のバックアタックで2度目のマッチポイントをものにしてストレート勝ちを収め、準決勝への切符を獲得した。
現地20日に行なわれる準決勝は、第1試合がB組2位の大阪ブルテオン対A組1位のアルロン CMC ヴァルタ・ザビエルチェ(ポーランド)。ペルージャは開催国枠で出場のA組2位ヴォレイ・レナタ(ブラジル)と第2試合で対戦する。
ペルージャと大阪ブルテオンがともに準決勝を勝ち抜け、決勝で世界王座をかけた再戦が実現することを期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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