アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1アゼルバイジャンGPを15位で終えた。曰く、とても入賞を争える状況ではなかったが、次戦シンガポールGPでは、再び入賞を狙えるはずだと考えているようだ。
アゼルバイジャンGPは、アストンマーティンにとって実に厳しいグランプリとなった。3回のフリー走行では、アロンソもチームメイトのランス・ストロールも、一度たりともトップ10圏内に入ることができず、予選ではQ1こそ2台揃って通過したものの、それが精一杯。決勝レースでも、結局アロンソ15位、ストロール17位に終わった。
最近ではコンスタントに入賞を重ねていたアストンマーティンだが、ここ2戦は厳しいものとなり、連続で無得点。しかもアロンソは前戦イタリアGPで、サスペンションにトラブルが発生してリタイアするまでは入賞圏内を走っていたため、今回のアゼルバイジャンGPは特に厳しい1戦だったと言える。
「今回は、最も遅いマシンだと思っていた。実際にそうなったね」
アロンソはアゼルバイジャンGPについてそう語った。
「最悪のマシンの時には、何も起きないんだ。セーフティカーも、イエローフラッグも、そして信頼性の問題もなかった。上位にいる時だけ、そういう不運が起きたりするんだよね……今年はそういう傾向なんで、受け入れるしかないね」
アロンソとしては、イタリアGPでも最も遅いマシンだと考えていたようだ。しかし上位を走行……これは奇妙なことだったという。
「モンツァ(イタリアGP)は、パフォーマンスの面で非常に奇妙な週末だったと思う。あのグランプリも最も遅いマシンだと信じていたんだ」
そうアロンソは言う。
「しかし予選ではQ3に進出し、決勝でも最も遅いと思っていたのに、ポイントを争うことになった。例外的な状況だったね」
「でもそういうことは、たまにあるんだ」
次戦シンガポールGPは、イタリアGPやアゼルバイジャンGPとは異なり、高速区間がほとんどない。短めの直線と直角コーナーの連続……そんなコースが舞台だ。アロンソはシンガポールでは、入賞を目指せるだろうと考えている。
「シンガポールでは、僕らは通常の立ち位置に戻ることができるだろう。11番手から15番手の間くらいかな」
「ただ、11番目から15番目のマシンがあれば、ポイント獲得を狙うこともできると思う」

