現地時間12月18日(日本時間19日、日付は以下同)、オクラホマシティ・サンダーが、ホームのペイコム・センターでロサンゼルス・クリッパーズに122-101で快勝。翌19日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦は107-112で落としたものの、それでも25勝3敗(勝率89.3%)でリーグトップの座を堅持している。
サンダーにとって、クリッパーズ戦は13日にラスベガスで行なわれた「エミレーツNBAカップ2025」準決勝のサンアントニオ・スパーズ戦以来、中4日間の変則スケジュールだったが、昨季王者の強さは健在。
シェイ・ギルジャス・アレキサンダーが32得点、7リバウンド、6アシスト、2スティール、2ブロック、チェット・ホルムグレンが22得点、7リバウンド、ジェイレン・ウィリアムズが20得点、5アシスト、2スティール、エイジェイ・ミッチェルが16得点、7リバウンド、5アシスト、2スティール、アイザイア・ジョーが14得点、2スティールをマーク。
サンダー自慢のアグレッシブなディフェンスも随所に発揮され、18本のスティールをマークし、29本のターンオーバーを誘発。これはいずれも今季最多で、先発の一角を務めるケイソン・ウォーレスは5得点、4アシストに加えてキャリアハイに並ぶ5スティールを奪った。
10/11月の月間最優秀守備選手賞に選ばれたウォーレスは、19日終了時点で平均27.7分の出場時間ながら2.44スティールでリーグトップ。3年目を迎えた191cm・88kgのガードは、ルージェンツ・ドートやアレックス・カルーソといった守備巧者を豊富に抱えるサンダーで存在感を見せている。
クリッパーズ戦後の会見では「エナジーに満ちあふれているよ。このチームにいるみんながディフェンスに誇りを持っていて、全員がコート上で競い合っている。一生懸命プレーして、楽しんでいるだけさ」と自信を覗かせていた。
ちなみに、クリッパーズが喫した29ターンオーバーは今季リーグワースト。サンダーは主力も含めて31分以上プレーした選手は皆無で、10人ローテーションで多くのミスを誘発したことについて、ウォーレスはこうも口にしていた。
「まるで相手チームの息の根を止めて、相手が諦めようとしているみたいだったね。僕らが相手をそういう状況に追い込むと、試合はもっと面白くなるのさ」
今季のサンダーは相手のフィールドゴール成功率をわずか42.6%に抑え、平均18.1本のターンオーバーを誘発し、ディフェンシブ・レーティングは103.2と、いずれもリーグベストの数値を残している。
その先陣を切って相手チームのボールハンドラーへ食らいつくウォーレスは、スティール部門で自身初のタイトル獲得だけでなく、オールディフェンシブチームと最優秀守備選手賞の有力候補と言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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