デトロイト・タイガースのタリク・スクーバルが、ロサンゼルス・ドジャースに移籍する噂が根強い。
2024年、25年と2年連続でサイ・ヤング賞を受賞した球界最強左腕とタイガースとの契約26年まで。1年後にFAで出て行かれるよりは、今オフ(もしくは26年夏のトレード期限まで)にトレード放出したほうが、タイガースは大きな見返りが期待できるからだ。
そして、どう転んでも大型トレードとなるディールを成立させられる球団は、ドジャース以外には考えられないという。米誌『Sports Illustrated』でタイガースを担当するマイケル・ブラウナー記者は、「タイガースがエースをロサンゼルスに送り出す可能性はある。実際、ドジャース関係者はスクーバルのトレードが実現可能だと確信している」と報じた。
「スクーバルの契約が残り1年となった今、考えられないようなトレードに踏み切る可能性を懸念していた。ウィンターミーティングでは成立しなかったが、トレードに関する情報が錯綜している。大方の予想通り、ドジャースがスクーバルに最も関心のあるチームであり、タイガース幹部がトレードに関する質問の回答を拒否しているため、噂は広がり続けている」
ブラウナー記者によると、ポッドキャスト番組『Dodger Territory』に出演したケイティ・ウー記者(米メディア『The Athletic』のドジャース担当)が、「ドジャースは必要だと思えば、どんな取引にも乗り出す。噂があるからといって、必ずしも実現するとは言わないけど、今回の話は注目に値する。スクーバルのトレード交渉に時間をかけられるのは、ドジャースしかいないから」と発言。スクーバルの去就に時間がかかっているのは、ドジャースと交渉を重ねているからだと推測している。
それでもブラウナー記者は、「予測不能の状態ながら、26年もデトロイトはスクーバルを保有し、優勝に挑戦する可能性のほうが高い。26年シーズンが思うようにいかなければ、トレード期限までに放出を決断するかもしれないが、しかしタイガースが要求するスクーバルの対価は当然ながら膨大だ。スクーバルを引き取る球団にとっても、契約があと1年しかない選手を獲得するために、莫大な対価を差し出すのはリスクになる。26年オフにFAになるスクーバルが、そのまま出ていく可能性があるからだ」と記載。少なくとも今オフ、スクーバルはタイガースに残留すると見通した。
「昨今の球界では、もはや何が起こっても驚くことはないが、ドジャースが前代未聞のとんでもない条件を受け入れない限り、スクーバルのトレードが実現する可能性は低いだろう」
構成●THE DIGEST編集部
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