MotoGPを運営するドルナ・スポーツは、2025年シーズンの観客統計について、グローバルではファンベースが12％増加したと発表した。
2025年シーズンはドゥカティのファクトリーチームへと昇格したマルク・マルケスが開幕から絶好調。弟のアレックス・マルケスとのタイトル争いを繰り広げていき、夏休み後にはリードを圧倒的なものとし、5戦を残した日本GPで7年ぶりのタイトル獲得を果たした。
このマルク・マルケスの復活劇は、史上最多の全22戦で争われたシーズンのエンゲージメントを大きく向上させたようだ。ドルナが今週発表したレポートによると、グローバルのファンコミュニティは6億3200万人に達し、2024年と比較して12％の増加を記録した。
また同時に、MotoGPにとって依然として大きな課題の一つであるサーキット観客動員数も過去最多の360万人に到達した。中でも際立ったのはル・マンで開催されたフランスGPで、週末を通じて31万2000人の観客が詰めかけた
TV越しのファン数も増加した。ドルナは視聴者データ（これは非公開）に基づいた統計から、テレビ視聴者数はシーズン平均で9％増加したと報告している。
デジタル分野に目を向けると、MotoGPはソーシャルメディア全体で6000万人を超えるフォロワーを獲得し、公式YouTubeチャンネルの総視聴時間は10億分を突破した。さらに人口統計データによれば、MotoGPファンの半数以上が35歳未満と、若年層に対しての強い訴求力が示されている。
ドルナのカルメロ・エスペレータCEOは、次のようにコメントを寄せた。
「今年は歴史的な一年であり、新たな層に向けてスポーツを広げつつ、ファンとの結びつきを強化するために進めてきた我々の取り組みを明確に反映している。現在のMotoGPが持つ力とダイナミズムを示すものであり、世界中の観客を魅了するMotoGPの力をはっきりと証明した年となった」
