さらに、破産直前の「解散」宣言、管財人への虚偽説明、そして暴力団関係者との黒い噂まで—。数々の詐欺疑惑が噴出する“投資案件クラッシャー”X氏の、隠し通したい「裏の顔」を徹底追及する。
従業員を弄んだ“傲慢”社長! 消えた給与と30億円の「裏金」疑惑
「今月も給料ナシ」—全国展開していた脱毛サロンを運営するA社で、給与未払い問題が表面化したのは2024年末のこと。未払いはすでに1年近くが経過しても、支払いの目途はいまだ立っていない。
事の発端は、代表取締役のX氏が社内説明会で放った一言だ。X氏は給与の遅延を正当化するかのように「利益を出せなかった従業員も悪い」と言い放ったという。給与の遅延を“従業員の責任”にすり替えるような発言に、現場は騒然となった。
資金繰り破綻の裏で発覚した「業務委託費」数十億円の怪しい流れ。X氏の発言以降、会社の資金の流れは、まるで闇に沈んだように不透明になった。
内部資料には「業務委託費用」の名目で数十億円規模の支出が計上されていたのだ。名目上は「経営コンサルティング費用」「外部協力会社への報酬」とされていたが、関係者の証言によると、実際には実態のない取引も含まれていたという。
中でも注目されているのが、給与が滞る一方で、X氏の親族が運営するある法人への支払いだ。実体のない“業務委託”に巨額の資金が流れていたとすれば、これは看過できない「裏金」の流れである。
破産回避の卑劣な手口! 解散宣言と管財人への「嘘」
やがて資金繰りが完全に行き詰まったA社は、従業員らによって第三者破産を申し立てられる事態に陥った。
するとX氏は突然、「会社を解散する」と一方的に宣言。破産を回避しようとしたその動きには、「資金の流れを第三者に追及されたくなかったのではないか」との声が上がる。
破産手続きが正式に進めば、管財人による資金調査が行われ、資産や支出の詳細が白日の下に晒される。
だが、X氏はその直前に「解散」を持ち出した。まるで逃げ道をつくるかのような、卑劣なタイミングだった。
X氏はその後も社内チャットを利用し、あたかも「管財人と協力している」かのような発言を繰り返した。「破産手続きは順調に進行している」「従業員にも順次対応する」―そんな言葉が発せられた。
しかし、管財人側は従業員に対し「X氏とそのような協力関係は一切存在しない」と明言している。つまりX氏の“発言”は、従業員の混乱を意図的に誘っているようにもみえるのだ。
