「暴力団の名」を悪用する“投資案件クラッシャー”
取材を進めていく中で、X氏は数ある疑惑の渦中の人物であることが分かった。X氏の動きを追うと、あちこちで金銭トラブルの噂が立っている。
大手不動産ファンドを巡る出資金詐欺疑惑、PCR検査関連の補助金不正申請疑惑、仮想通貨や海外不動産投資を絡めた詐欺疑惑、さらには農園ビジネスやインフルエンサー主導のエステ事業への出資詐欺疑惑まで―その手口は多岐にわたる。まさに“投資案件クラッシャー”だ。
さらには、暴力団の元関係者の名前を出していたという話も耳にした。裏の世界を匂わせるような“話術”も得意技だったそうだ。
今後、A社の破産手続きの中で資金の流れが明らかになれば、これまで闇に沈んでいた“裏金の実態”や“裏社会との繋がり”までもが露呈する可能性がある。
次回の記事では、さらにこの男の“裏の顔”を深掘りしていくつもりだ。
文/桐生一馬
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「週刊実話」1月1日号より
桐生一馬
裏社会・アンダーグラウンド系ライター。裏社会の実態や一般社会には出回らない情報を中心に執筆。ブログやXでは記事の詳細や深掘り情報も発信している。情報定常はXのDMにて受付中(真偽については当方で裏付けを行う)。
