ロサンゼルス・ドジャースがテオスカー・ヘルナンデスのトレード放出を検討しているようだ。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が、現地12月18日の記事で「ドジャースはテオスカーのトレードを模索し続けている」と伝えた。
「ドジャースはテオスカーへのオファーに耳を傾けている。しかし、それが実現するかは分からない。カンザスシティは確実に興味を示している球団のひとつで、フィラデルフィアもそうだったが、安価な代役アドリス・ガルシアした契約したことで体制は整った。このように市場は流動的に動いている。市場に残るカイル・タッカーやコディ・ベリンジャーの契約先が決まったあと、そうした選手を逃したチームがテオスカーに軸足を移す可能性がある」
ドジャースがT・ヘルナンデスのトレードを検討している理由は、「潜在的な需要を見出しているから」だという。「テオスカーほどの成績を残せる右打ちの外野手は、市場にあまりいない」と、アルダヤ記者は記している。
ドジャース専門メディア『Dodgers Way』はアルダヤ記者の記事を引用しながら、「しかし、だからといってドジャースがT・ヘルナンデスに放出に躍起になっているわけではない。これは交渉の材料とタイミングの問題だ」と伝えた。
「ドジャースは外野手を補強したい立場で、もしT・ヘルナンデスのトレード移籍が実現するとしても、大物FAのタッカーやベリンジャーの去就が決まった後、オフシーズン後半になるだろう。それまでロサンゼルスは急ぐ必要がない。ドジャース自身が野手補強の可能性を残している以上、この構図は変わらない。T・ヘルナンデスへの他球団からのオファーを聞くことは売却を意味するのではなく、ドジャースの選択肢を増やすことにほかならない」
場合によってはT・ヘルナンデスを放出し、場合によってはチームに残留させる――。生き馬の目を抜くようなメジャーの移籍市場で、ドジャースはどのような立ち振る舞いを見せるのか。
構成●THE DIGEST編集部
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