再撮は「あ、こんなに見え方が変わるんだ」
ーー再撮では、総理大臣役として新たに石丸幹二さんを迎えました。演じるみなさんから見て、石丸さんが総理を演じたことによる作品への影響は?
天海:今回は取調べ相手が内関総理大臣という日本のトップで、キントリ至上最も強大な敵です。私は石丸さんと初めてお芝居させていただくので、石丸さんがのびのびと演じていただけるようにどんと構えないといけないなと計算しつつ演じました。私たちは一緒にお芝居をしているから、演じる方が違うだけで「あ、こんなに見え方が変わるんだ」というのをあらためて感じましたね。
塚地:うんうん。同じ内容の脚本でも、演じる人の個性によって「全然違うものになるんだ」って。
小日向:印象がガラッと変わったもんね。全く違うタッチになった。
でんでん:それで言うと、作品の内容も2年前よりタイムリーで、面白いと思ってもらえるんじゃないかな。
天海祐希「私の12年間の“座長”ぶりはどうだった?」
ーー最後に天海さんのファンとして1つ質問させてください。天海さんは“座長”として「キントリを背負っていく」という強い思いを持たれている印象です。天海さんと言えば“かっこいい女性”というイメージですが、やはりキントリシリーズの“座長”という立場にはプレッシャーも感じられているのでしょうか?
天海:言葉が悪いですけど、これだけの偉い方たちを“従えて”、自分が真ん中に立たなきゃいけないことのプレッシャーはすごく大きいんですよね。だって、いろんな現場を経験されていて、いろんな役者さんともお芝居されていて、いろんな作品を背負わせている方たちだから。
「もっとちゃんとしなきゃいけないな。しっかりしなきゃいけないな」と思いつつ演じています。そうすると「怖い」って言われるけど(笑)。
一同:笑い
天海:みなさん、どうですか? 私のこの12年間の“座長ぶりは?
小日向:申し分ないんじゃないですか?
田中:本当に申し分ない。
でんでん:申し分ないよ。
塚地:そうですよ!
天海:本当ですか?
田中:天海さんじゃないと、こんなに続いてないかも。
小日向:全然違うものになってるよね。天海さんじゃない人が、もし真壁を演じていたらどうなっていたんだろうね……?
天海:いやいや、誰でもできるんですよ(笑)。何度も言っているんですけど、「緊急取調室」というコンテンツがあるから、メンバーを変えてもできるじゃないですか? 梶山はそのままで(笑)。
一同:笑い
天海:だって、「相棒」を考えてください。相棒は変わっても、水谷(豊)さんはずっといらっしゃいますから。
田中:うーん。でも、キントリは真壁なくしては成立しないでしょ。
天海:新しいメンバーを育てればいいわけですよ。真壁もキントリに連れてきたのはあなただから(笑)。
田中:いやいや、それは設定だから! 俺の責任じゃないよ(笑)。

