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【まさかの逆転劇】普通の大学生がサーカスを退団して挑んだ夢…不合格の1カ月後に起きた奇跡 / 木下サーカスの思い出:第15回

【まさかの逆転劇】普通の大学生がサーカスを退団して挑んだ夢…不合格の1カ月後に起きた奇跡 / 木下サーカスの思い出:第15回

・2007年12月末

涙の入団テストから1カ月ほど経った頃、練習仲間の彰吾から突然連絡が入った。「来週、現場(木下サーカス)に欽ちゃんが来るらしいよ」とのこと。え、マジかよ。

行くしかねえ!

というわけで、私は “元団員” として木下サーカス埼玉公演会場へ。現場は大勢のマスコミとお客さんで大騒ぎ。欽ちゃんの周りには人だかりができていて、とても話しかけられる雰囲気ではない。さすがに無理か。

あきらめかけたその時、入団テスト時に見かけた球団関係者を発見。思い切って声をかけてみた。

「木下サーカスの元団員です。先日は入団テストでお世話になりました。今年はダメだったんですが、また来年挑戦させてください!」

そう言って、熱い思いをつづった手紙を取り出すと……「今から欽ちゃんと中華を食べるから手紙を渡しておくよ!」と笑顔で受け取ってくれた。

テストには落ちたが気持ちは晴れた。せっかくだからサーカスの手伝いをしてから帰るか。ってことで、ひさしぶりに現場で働いていたら……先輩からトランシーバーで連絡が入った。

「スナコマはもう帰ったか? まだ現場にいるか?」

「まだいますよ。なんですか?」と返事をすると……

「欽ちゃんが今からお前に会うために戻ってくるから入口で待ってろ!」

・急展開

……トイレでガクガク震えながら用を足した。人生で最も緊張した瞬間かもしれない。手を洗い、深呼吸をして入口へ向かう。

そして、欽ちゃんが現れた。

「うちのチームに入りたいからサーカスを辞めたのはお前か」

「はい、そうです」と答えると、欽ちゃんはこう言った。

「バカだね、うちのチームはみんな働きながら野球をやってるんだよ。お前がサーカスに戻るなら、うちのチームに入れてあげるよ。今から一緒に社長のところに行こう」

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