スマックダウンが現地時間19日、ペンシルベニア州ハーシーで行われ、ニック・オールディスGMがドリュー・マッキンタイアの統一WWE王座挑戦を条件付きで認めたものの、王者コーディ・ローデスが反発した。
統一WWE王者コーディは12・13『サタデーナイツ・メインイベント』でNXT王者オバ・フェミとの王者対決に貫録勝利。試合後、マッキンタイアが襲撃してきたが、フェミとともに撃退した。
謹慎処分中のマッキンタイアが今週、ニック・オールディスGMを自宅に招いた際の映像が上映された。「コーディも我々も君に戻ってきてほしい。君はスマックダウンになくてはならない存在だ」と語りかけたオールディスGMは「そこで提案だ。君も気に入るだろう。王者コーディ・ローデスとの王座戦だ。そしてWWEユニバースに誠意を見せてもらう。反省の証に襲ったレフェリーに公開謝罪しろ。あとは罰金だ。サバイバーシリーズ後の給料から天引きする」と条件付きで統一WWE王座挑戦の機会を与えることを明言した。
するとマッキンタイアは「統一WWE王座戦だな。何よりほしいものだ。仕方ない」と受け入れたかと思われた。が、「ノー。絶対に嫌だ。コーディとお前の策だろ? だから劣悪な職場なんだ。のめばまたハメられるだけだ。却下する」と拒絶反応を剥き出し。オールディスGMから「単刀直入に要求を言え」と迫られると、「フェアにやれ。それだけだ。仮に復帰したら、まずコーディと統一WWE王座戦だ」と要求した。
オールディスGMが承諾すると、マッキンタイアは「弁護士と契約書を準備しろ。『王座戦前は対戦相手との接触を禁ずる。破れば王座ははく奪』と記載しろ」と条件を提示した。オールディスGMが受け入れると、マッキンタイアは「交渉成立だな」と満足げな笑みを見せて握手。「早く契約書を作れ」と迫ると、オールディスGMも「まずコーディと法務と話す。今日中には」と返答した。
ここで異変が起こった。王者・コーディがマッキンタイアの自宅前に現れたのだ。これにマッキンタイアは「てめえ、俺をハメたな」とオールディスGMに不信感を剥き出し。玄関に出るとコーディに向かって「なぜ来た? お前のせいで台無しだ。てめえ家まで来やがって」と罵倒。「なんの交渉をしていた?」と問い詰めたコーディがマッキンタイアにつかみかかって乱闘に。二人は警官たちによって引き離された。
これを受けてインタビューに応じたオールディスGMは「コーディの行動は一線を越えていた。起こったのはドリューの自宅。コーディの処分は警察次第だ。まずコーディと話し合ってくる」と状況を説明。そしてコーディがリングに登場し、「ドリューの自宅で警察とも揉めた。殴り合いもあった。ドリューいわくWWEは劣悪な職場らしい。どうすれば安全な職場になる? 自宅での揉め事は遊びだ。本番はこれからだぜ」とお構いなしに宣言した。
そこへオールディスGMがやってきて、「君は事の重大さをわかっていない。会社も困っている。劣悪な職場なんて馬鹿げている。だが、お前が自宅に行ったから事実になってしまっている。交渉もお前のせいで最悪な結果だ」と批判。「友として言う。お前は王者だ。だが、法には従え」と釘を刺したうえで、「ドリューが復帰したらヤツは罰金を払い、レフェリーに謝罪する。そうなれば、お前はヤツに触れられない」と通達した。
“触れたら統一WWE王座はく奪"を告げられたコーディは「そんな条件をのめと? 分かった。ドリューには触れないと約束しよう」と返答。「俺は復帰してロイヤルランブルを2連覇した男、俺はキング・オブ・ザ・リング、ローマン・レインズを失墜させ、ジョン・シナを破った男。この俺がエースだ」と豪語すると、「王者でも法には逆らえない? 俺こそが法律だ。ニックよ、これだけは覚えとけ。俺はお前のために働いていない。みんなのために働いているんだ。そして友よ。お前は俺のために働け」と言い放った。
オールディスGMがマッキンタイアの統一WWE王座挑戦を認め、タイトルマッチが決定的となったものの、王者コーディは反発。次週、マッキンタイアのスマックダウン復帰も決まり、両者の遺恨決着戦へ向けた進展が予想される。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。

