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「自分たちの年だった」2013年のグリズリーズ優勝を信じるルディ・ゲイに、“ヒートの英雄”が反論「君たちはファイナルで勝つ術を知らないだろ」<DUNKSHOOT>

「自分たちの年だった」2013年のグリズリーズ優勝を信じるルディ・ゲイに、“ヒートの英雄”が反論「君たちはファイナルで勝つ術を知らないだろ」<DUNKSHOOT>

現地時間9月4日、米メディア『Tidal League』のポッドキャスト番組『Out The Mud Podcast』に、ルディ・ゲイ(元メンフィス・グリズリーズほか)がゲスト出演した。

 この番組でホストを務めるのは元グリズリーズのレジェンドで永久欠番にもなっているザック・ランドルフとトニー・アレン。ゲイはNBAキャリア17シーズンのうち、最初の6年半をグリズリーズで過ごし、両選手と中核を担った。

 なかでも、2012-13シーズンはウエスタン・カンファレンス4位タイの56勝26敗(勝率68.3%)をマーク。これは2021-22シーズンと並び、今もなおフランチャイズ史上ベストの戦績となっている。

 ランドルフ、アレンにマルク・ガソル、マイク・コンリー(現ミネソタ・ティンバーウルブズ)らが主軸を務めた当時のグリズリーズは、プレーオフでファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナルを突破し、球団史上初のカンファレンス・ファイナルへ進出。

 そのシリーズではサンアントニオ・スパーズに4連敗のスウィープ負けを喫したが、雑草軍団の快進撃にメンフィスの地は沸いた。
  ゲイは2013年にグリズリーズが頂上決戦まで駒を進めていれば、マイアミ・ヒートを倒して優勝していたかもしれないと語る。

「あのチーム(ヒート)のことはリスペクトしている。チャンピオンシップを勝ち獲ったからね。けど、彼らがあの年の俺たちを倒せていたとは思えないね。俺はあの年にトレードされてしまった。(ただ2013年は)自分たちの年だった」

 ゲイはそのシーズンにチームトップの平均17.2点、5.9リバウンド、2.6アシスト、1.33スティールを残していたが、グリズリーズは1月末の3チーム間トレードでゲイをトロント・ラプターズへ放出し、デトロイト・ピストンズからテイショーン・プリンスらを獲得。

 2004年にピストンズで優勝を経験したプリンスは、グリズリーズで先発に入り、ガソルやランドルフら得点源を補佐する役割を全う。プレーオフ全15試合で平均30.3分コートに立ち、7.0点、3.8リバウンドをマークしてポストシーズンの快進撃を支えた。

 ゲイの得点力とプリンスのディフェンス力。もしゲイがチームに残っていれば、オフェンス力では相手の脅威になっていたかもしれない。ただ、プリンスの経験とディフェンス力、ロールプレーヤーとしての能力は見逃せないだけに、どちらがベストだったか判断するのは難しいところだ。 また、上記のゲイの発言に対して、2013年の王者ヒートのドゥエイン・ウェイドが反論。24日に更新された自身のポッドキャスト番組『WY Network podcast』で、当時レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュとの“スリーキングス”を形成していた“ヒートの英雄”はこう語った。

「勝てると思っているだけじゃ、ファイナルで勝つことなんてできないよ。俺たちは(2011年から14年にかけて)4年連続であの舞台に立ったんだ。俺たちなら君らのことをやっつけているさ。君たちはファイナルで勝つ術を知らないだろ」
  レブロン、ウェイド、ボッシュにレイ・アレンと、場数を踏んだ選手を多数揃えていたヒートに対し、グリズリーズは優勝経験のあるトニー・アレンとプリンスこそいたものの、大半がファイナル未経験。ロスター全体の経験値では圧倒的にヒートが有利だ。

 それだけにウェイドの指摘通り、もし頂上決戦まで勝ち進むことができても、ヒートから先に4勝するのは難しかったと言わざるを得ない。

 ちなみに、今季からNBAの試合を配信する『Prime Video』で、ゲイとウェイドはアナリストとして放送チームに加入することが決まっている。両者がスタジオで共演することになれば、この話の続きが展開されるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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