男子テニス元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス/現157位)が、12月20日に自身の公式インスタグラムとXを通じて2026シーズンで現役引退すると発表した。
現在40歳のワウリンカは8歳でテニスを始めて2002年にプロ転向すると、強烈な片手バックハンドを武器に戦い、シングルスでは14年全豪オープン、15年全仏オープン、16年全米オープンを含めて16タイトル獲得し、ATPファイナルズには13年から4年連続出場。
“ビッグ4”と称されるロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリーらにも勝利を収めている。ジャパンオープンには5度出場し、15年に優勝。
ダブルスでは08 年の北京オリンピックでフェデラーと組んだ男子ダブルスで金メダルを獲得するなど、単複で活躍を見せてきた。
近年は結果が出ず苦しんでいるが、今年10月にはSNSに「四大大会で優勝できなくてもいい。トップ10に戻れなくてもいい。自分の限界に挑む過程そのものが楽しいんだ」と熱く綴り、いつか引退するまでは「常にベストを尽くして戦い続ける」と宣言していた。
そんなレジェンドも、引退を決意。SNSには「ラストスパート。全ての本には終わりが必要です。プロテニス選手としてのキャリアに最終章を刻む時が来ました。2026年がツアー最後の年になります」と綴った。
続けて“PASSION”(情熱)のアルファベットからP=忍耐力、A=野心、S=犠牲、S=成功、I=負傷、О=執着、N=決して諦めないと表現し、“DREAM”(夢)も同様にD=規律、R=回復力、E=進化、A=野心、M=思い出と記した。
そして「今も限界に挑戦し、最高の形でこの旅を締めくくりたいです。このスポーツにまだ夢があります。テニスがくれた全てを心から楽しんできました。特に皆さんの前でプレーする時の感情は特別です。世界中の皆さん、もう一度お会いできるのを楽しみにしています」と締めくくった。
プロ生活25年目となるラストイヤーでワウリンカのプレーを目に焼き付けたい。
構成●スマッシュ編集部
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