愛も憎しみも、喜びも悲しみも、青春も旅立ちも、すべて詰まったのが「昭和歌謡」。今、時空を超えて若者、世界からも大脚光を浴びている。そこで、アサ芸は「昭和の名曲」をこよなく愛すクレイジーケンバンド・横山剣にカラオケで歌うコツを師事。忘年・新年会で、行きつけスナックママにもゼ〜ッタイモテモテの楽曲・歌唱法を伝授するぜ〜。
まずはクレイジーケンバンド(CKB)が昭和歌謡の名曲を取り上げたカバーアルバム「好きなんだよ」のオープニングを飾った南佳孝(75)の「モンロー・ウォーク」(79年)からいってみよう。
「郷ひろみさんのバージョン『セクシー・ユー』でも知られるこの曲。南さんは麻の涼しげなジャケットを着こなしてボズ・スキャッグスやロバート・パーマーといった英米の伊達男シンガーに通じる雰囲気が漂います。シンガポールのラッフルズ・ホテルやバンコクのマンダリン・オリエンタルなど東南アジアにあるコロニアルなリゾートの香りが蘇るよね。編曲を手がけているのはYMO人気が爆発していた頃の坂本龍一さん。テクノを封印してボサノバのテイストを生かしたご機嫌なでき栄えです」
しか〜し、気軽に手を出すと、ヤケドするのは間違いなし。
「スナックでこの曲を入れると“オー”となって、いったん店内が静まり返りますが、大概リズムに乗り遅れて失敗するパターンが多いよね。出だしを乗り切るためには、軽くステップを踏むことが大切。ライブの時、私は歌いながら袖から登場するようにしています。そうするとリズミカルに歌えるからね。ちなみにレコーディングの時もボーカルブースから出て、ソファでくつろぐメンバーをお客さんに見立てて歌入れしたらバッチリ、うまくいったよ」
ハイトーンに自信がある人に、オススメなのが稲垣潤一(72)が83年にリリースした「夏のクラクション」だ。
「中森明菜やチェッカーズのヒット曲を手がけた売野雅勇さんが作詞。作曲は昭和歌謡のレジェンド・筒美京平先生です。この歌詞は国道134号線を白いクーペで走っている時、避暑地の切ない別れのストーリーを思いついて書いたと売野さんが話してくれました。私も真っ赤なムスタングGTを手に入れ、横浜から横須賀へ。国道16号線を走っていた時に『タイガー&ドラゴン』の歌詞とメロディが一筆書きのように湧き上がってきた。車に限らず乗り物でメロディが降りてくることはちょいちょいあるんですよ」
そうは言っても、いざ歌うとなると、なかなか強敵だ。そこで剣さんのアドバイスはこうだ。
「稲垣さんはハイトーンだけど耳に優しいシルキーボイスがめちゃめちゃイイネ。ドラマーだから歌のリズムもすごく気持ちがいい。この曲は、ちょっとタメ気味に歌う、それがコツ。キーを下げすぎたら、アレンジが変わっちゃうから気をつけて歌ってほしいな」
横山剣(よこやま・けん)ご存知〈俺の話を聞け!〉「タイガー&ドラゴン」でスマッシュヒットを放ったクレイジーケンバンドのフロントマン。今年9月に発売した25枚目アルバム「華麗」を引っ提げ、全国ツアーを敢行中! ライブで行われる「昭和歌謡イイネ!」のコーナーも大好評!

