伊勢神宮をはじめとする豊かな歴史資源と自然環境に恵まれた三重県。県内には、古い地名の名残や地域ならではの読みなど、地元民でなければなかなか読めない市町村名も少なくありません。
ねとらぼでは、アンケートサイト「ボイスノート」の協力のもと、関西地方在住の男女を対象に「地元民しか読めないと思う三重県の市町村名」というテーマでアンケート調査を実施しました。
関西地方に住む人から「地元民しか読めないと思う」と票を集めた三重県の市町村はどこだったのでしょうか。ランキングを見ていきましょう。
第2位:員弁郡東員町
第2位は、得票率11.7%の「員弁郡東員町(いなべぐんとういんちょう)」でした。三重県の北部に位置する東員町は、1967年に町制施行によって誕生した町です。自然環境に恵まれながらも、中心部にはスーパーや病院、公園や文化施設など、さまざまな施設が集まっています。
また、名古屋市から30キロ圏内にあり、道路網やバス路線、鉄道などが整備されているため、交通アクセスも良好。民間企業が行った東海エリアの居住満足度調査でも、幸福度の高い街として高く評価されています。町名は比較的読みやすいものの、郡名の「員弁」を初見で「いなべ」と読める人は少ないと思われ、この読みにくさが評価につながったのかもしれませんね。
第1位:南牟婁郡紀宝町
第1位は、得票率13.0%の「南牟婁郡紀宝町(みなみむろぐんきほうちょう)」でした。三重県の最南端に位置する紀宝町は、「熊野川」や「七里御浜」などの世界遺産をはじめとする豊かな自然環境に恵まれた町です。歴史や文化的な背景から、和歌山県との関係も深く、新宮市などとの県域を越えた連携や交流も盛んに行われています。
さまざまな読み方が想像できそうな「紀宝町」の名称はもちろん、同じ南牟婁郡の御浜町も上位にランクインしていることから、郡名の読み方を難しいと感じる人が多いようです。「牟婁」の読みが分からなかった人が多かったのではないでしょうか。

