2025年度(1月~12月)に反響の大きかった大阪・関西万博記事ベスト5をお届けする。第5位は、連日長蛇の列をなす大阪・関西万博の新たな楽しみ方を提案した記事だった(初公開日:2025年6月17日)。
大阪・関西万博に行っても、どのパビリオンも予約が取れず、並んでいるうちに日が暮れてしまうなんて最悪の可能性もある……。一部では「オススメ万博グルメ」など、別の楽しみ方が提案され始めているが、そのひとつとしてミャクミャクをはじめ、各国のキャラクターたちに会いに行ってみるのはどうだろうか?
長蛇の列で待ちぼうけ? 子どもも楽しめる方法は…
連日のようにSNSを賑わせている大阪・関西万博。入場券の販売は開幕後、週に50万枚前後のペースを維持しており、黒字確保に必要な1800万枚の達成が見え始めたという。
ただ、依然として長蛇の列や、パビリオンに予約できないといった問題は続いている。「せっかく万博に行ったのに、並んでいるだけで終わった」という声もチラホラ。
問題はそれだけではない。これから夏休みに入り、子ども連れの家族が多く訪れるだろう。しかし、国際博覧会は展示会であり、教育の場でもある。海外パビリオンの多くは各国の紹介や映像が中心で、遊園地のつもりで訪れた子どもたちは、時間を持て余すかもしれない。
そこで提案したいのが、ディズニーランドのように各国キャラクターと触れ合える「ミート&グリート」だ。会場内には、万博公式キャラクター「ミャクミャク」だけでなく、各国が万博用に制作したキャラクターたちも存在している。いずれも記念撮影も可能だ。
また、ミャクミャクのグッズが会場内にあふれているが、各国パビリオンのお土産コーナーには、その国のキャラクターグッズが置かれていることも多い。本末転倒かもしれないが、長蛇の列に並ばずとも、お土産の購入だけなら店まで通してもらえるところもある。お土産コーナーに立ち寄るだけでも、パビリオンを訪れた気分を味わえるかもしれない。
そんな各国キャラクターの魅力を探るべく、サンリオの人気キャラ「ハンギョドン」や「バッドばつ丸」、ベネッセの「コラショ」、JRAの「ターフィー」などの生みの親で、現在はフリーキャラクターデザイナーとして活躍する井上ヒサト氏に話を聞いた。
気になるキャラクター「イタリアちゃん」
万博開幕の1年前、突如として「ミャクミャクの友達」が各国から発表された。これらのキャラクターは一部で「ゆるキャラ」と紹介されることもあるが、厳密に言えば定義は違う。
「ゆるキャラの発端というのは、『マイブーム』という流行語を作ったみうらじゅんさんが、いろんな自治体の“顔が取れちゃいそうな”、身体も太っていない、その人の体型のまんまといった“完璧ではない”キャラクターのことを指していました。
それが『ゆるキャラブーム』の最中、『だらしがないけど、かわいいもの』となっていったんです。『ゆるキャラ=癒しを与えてくれる存在』というのは誤解で、本来は『情けなさ』に近い感覚でした」(以下、井上ヒサト氏)
そのような意味合いで言えば、本物の「ファルネーゼのアトラス」やレオナルド・ダ・ヴィンチの直筆スケッチなどが展示され、連日長蛇の列となっているイタリア館は、キャラクター「イタリアちゃん」も非常に手が込んでいる。
「初めてこのキャラクターを目にしたときは、『日本人がデザインしたのか?』と驚いてしまいました。顔立ちも鼻が高くないし、髪色も暗めの紺で、イタリア人というより日本人のよう。
それに、桜、オリーブの葉、オークの枝などキャラクターの個性を際立たせる要素が盛りだくさんというのも、日本のキャラクターっぽい。やっぱり、イタリアちゃんは日本人なのかも? ぜひ会場で会って、その贅沢ないろんな要素を見る価値がありますよ。特に、背中から見てみたいですよね。帯がどういう留め方なのかも気になりますが、そこも凝っていてほしいです」

